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読み:エスエムティーピー
英語名:Simple Mail Transfer Protoco
「Simple Mail Transfer Protocol」の略。
eメールを送信・転送するためのプロトコルの一つで現在もっとも普及している。 インターネット技術の標準化団体であるIETFによって認定されており、通常Transmission Control Protocol TCPのポート番号25を利用する。 転送先のサーバを特定するため、Domain Name System DNSのMXレコードが使われ、Request for Comments RFC2821で標準化されている。 サーバ間でメールのやり取りをしたり、クライアントがサーバにメールを送信する際に用いられる。 SMTPに対応するメールサーバーは特にSMTPサーバーと呼ばれる。 それに対して、クライアントがメールサーバーから電子メールを受信する際に 用いられるプロトコルには、POP3やIMAP4が用いられる。
メールサーバのMTA間の転送だけでなく、メールクライアントMUAからメールサーバにメールを送信するときにも使われることが多い。ただし、この場合受信したサーバ側のふるまいがサーバ同士の転送と異なる点が多いため、サーバ側をMSAと呼びポート番号587を利用し、通常のMTAと分けることが多くなってきている。SMTPは本来テキストベースのプロトコルで、要求/応答メッセージのみではなく、全ての文字が7bit ASCIIでなければならない、という制限があった。現在では拡張機能により8bit以上を要求する言語や添付ファイルに使われることの多いバイナリもそのまま転送することも可能であるが、 互換性を考慮すると、Multipurpose Internet Mail Extensions MIMEという方で、7bitに収まるようにすることが望ましい。