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ARTICLEエラーコード※拡張状態コード(RFC1893)
掲載日:2017年1月18日更新日:2024年6月20日
読み:エラーコード
例えば、メール送信時に、相手のメールボックスの容量がオーバーしていたり、メールアドレスの綴りに誤りがある等の理由でメールの送信に失敗すると、「エラーメール」が返る。このエラーメールがどのような理由でエラーになったかを記したコードのこと。
エラーコードは拡張状態コード(RFC1893)で定義している。
例えば、次のようなコードが存在する。
- 5.1.1 : メールボックスが存在していないため、メール送信に失敗した。
- 4.2.2 : 相手のメールボックスの容量が制限オーバーのため、一時的に送信が失敗した。
- 2.0.0 : エラーが発生せずメール送信に成功した。
コードの詳細は、下記のとおり。
◎ 拡張状態コード(RFC1893)
Aの値
2:成功/4:一時的な失敗/5:恒久的な失敗
B及びCの値の意味は以下の表を参照。
値 | 内容 |
---|---|
x.0.0 | 未定義 |
x.1.0 | アドレスに関する何らかのエラー |
x.1.1 | メールボックスが存在しない |
x.1.2 | ドメインが存在しない |
x.1.3 | アドレスが文法的に不正 |
x.1.4 | アドレスの宛先が一意に決められない。(複数の受取人にマッチした) |
x.1.5 | アドレスは有効 |
x.1.6 | メールボックスが移動されたが、転送先の指定はない |
x.1.7 | 差出人のアドレスが文法的に不正 |
x.1.8 | return pathのアドレスが不正 |
x.2.0 | メールボックスに関する何らかのエラー |
x.2.1 | メールボックスは存在するが、無効化されている |
x.2.2 | メールボックスのディスク容量制限を越えている |
x.2.3 | メッセージの長さがシステム管理上の限界を超えている |
x.2.4 | メーリングリスト展開時の問題 |
x.3.0 | メールシステムに関する何らかのエラー |
x.3.1 | メールシステムの能力を超えている |
x.3.2 | 高負荷、メンテナンス等の理由に拠ってメールを受け付けられない |
x.3.3 | 送信時に使用した機能を受取サーバーがサポートしていない |
x.3.4 | 1通あたりのメッセージサイズ制限を越えている |
x.3.5 | このメッセージを受け取れるように正しく設定されていない |
x.4.0 | ネットワークに関する何らかのエラー |
x.4.1 | 接続に対する応答がない |
x.4.2 | 接続がタイムアウトし、配送を完了できなかった |
x.4.3 | ディレクトリサーバー(DNSサーバー等)が動作していない |
x.4.4 | ディレクトリサーバー(DNSサーバー等)の動作が不良 |
x.4.5 | メールシステムが混雑していて、配送できない |
x.4.6 | 配信ループが発生した |
x.4.7 | メッセージが古すぎるため、受取が拒否された |
x.5.0 | プロトコル実行に関する何らかのエラー |
x.5.1 | SMTPの発行順序もしくはサポートされていないコマンドを発行したことによるエラー |
x.5.2 | コマンドの文法的なエラー |
x.5.3 | プロトコルとして配送不可能な数の受取人が指定された |
x.5.4 | コマンドの引数が理解できない |
x.5.5 | プロトコルのバージョンが合っていない |
x.6.0 | コンテントもしくはメディアに関する何らかのエラー |
x.6.1 | メディアがサポートされていない |
x.6.2 | 必要なコンテントの変換が許可されていない |
x.6.3 | 必要なコンテントの変換を行うことができない |
x.6.4 | コンテントの変換により何らかのデータが失われた |
x.6.5 | 変換に失敗した |
x.7.0 | セキュリティ、運用ポリシーによる関する何らかの転送エラー |
x.7.1 | 送信者による送信を拒否された |
x.7.2 | 指定されたメーリングリストに対する送信を拒否された |
x.7.3 | 必要なセキュリティ化プロトコルの変換が許可されていない |
x.7.4 | 必要なセキュリティ化機能がサポートされていない |
x.7.5 | 暗号の復号に必要なキーが存在しない、または誤っている |
x.7.6 | 暗号の復号に必要なアルゴリズムがサポートされていない |
x.7.7 | メッセージの改変により、復号に失敗した |