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~エピソード8~Gmail宛てのメールが届かなくなる?Googleのメール送信者ガイドラインの変更についてまとめてみました。

掲載日:2024年1月26日更新日:2024年3月19日

私の名前は渦真木(うずまき)。港区にあるIT企業、スパイラル株式会社に勤める27歳の会社員だ。「顧客接点DX調査班」という、社内外を問わずDXに関するギモンに答えるというプロジェクトに参画しており、毎日、さまざまな業界のDXについて調査をしている。

2024年1月某日、朝8:30。

今年は暖冬だと聞いていたのに、寒い日が続いている。寒い上にすごい強風の日もあって、先日は飛ばされてきた板にぶつかりそうになったし、歩くのにも注意が必要だ…。などと考えながら会社に到着し、PCを開くと、今年初となるボスからの指令が届いていた。

班長
渦真木さん、おはよう!Googleメール送信者ガイドラインの件ね!旬な話題だね。
渦真木
そうですねメール・メルマガを配信している企業・団体の方は注意が必要ですね。 実際、メール・メルマガっていまだに根強く支持されていますよね。
班長
そうだね。顧客接点強化の施策では、さまざまなツールが活用されていて、特にtoCではSNSの親和性が高いけれど、toBではメール・メルマガをメインチャネルとして活用している場合が多いよね。
渦真木
ですので、これはメール配信を行っている方にはぜひ知っていただきたい内容になりますね。なにか変わるのは知っていたけど、まだ詳しく確認していない方や、設定がまだ、という方にも分かりやすく説明できるように、調べてきますね!
班長
そうだね。このガイドラインの変更はメール配信をしている方にとっては、とても重要なことだから、ぜひ調査してみて!!

というわけで今回はGoogle社「メール送信者ガイドライン」の変更点について、必要な設定とともに調査をしてみよう!

2月1日に変更になるGoogle社「メール送信者ガイドライン」とは何だろう?何が変わるの?

渦真木
簡潔に言うとGoogle社がスパムメール対策の強化として行う変更で、2024年2月1日からGmailアカウントに対してメールを送信する場合、送信者のSPF、DKIM、DMARC対応が必須化されるというものです。
班長
対策が必要な対象者は全員なのかしら?
渦真木
対象は、末尾が@gmail.comまたはgooglemail.comの個人アカウント宛てに、 1 日あたり 5,000 件以上のメールを送信する送信者になるようです。
班長
対策をしないとどうなるの?
渦真木
対策をしないとメールが正常に届かなくなる可能性もある….とのことです。対策をすることで、Gmailアカウント宛てに配信したメールが迷惑メールに分類されたりブロックされたりすることを防ぐことができるとのことです。

参考:Google社「メール送信者ガイドライン」

メール配信者がやらなければならないことって?

渦真木
次にメール配信者が行うべき3つの対策を簡単にまとめてみました。
渦真木
2や3については、分かりやすいですよね。2のオプトアウトのリンクはメールに分かりやすく記載しましょう、ということですし、3はメルマガ配信の同意をとったリストを精査して利用することで迷惑メールとなる確率を削減していきましょう、ということです。
班長
うんうん。問題は1だよね。具体的に何をすればいいのかな?
渦真木
まず3つの言葉を簡単に説明します。SPFとDKIMはなりすましメール対策に使われているもので、DMARCはそのSPFやDKIMの送信ドメイン認証が失敗した結果、メール受信側でどのように扱って欲しいかを指定するものになります。この3つの設定をしてメールを配信しましょう、ということですね。メールの配信の設定についてはお使いの環境によってそれぞれ対応が異なると思うので、メール配信事業者やシステム部門に確認が必要です。例えば当社のSPIRAL®︎でメール配信を利用している方の対応はこちら(ユーザー向けサポートサイト)になります。
班長
すでにメール配信をしている場合には、2月1日までに「SPF、DKIM、DMARC」といったメール認証技術の対応が出来ているかを確認する必要があるってことだね。
渦真木
そうですね。もしやり方がわからない場合はメール配信サービス事業者やシステム部門に必ず確認するようにしましょう!今回のGoogle社のガイドラインが該当しないという場合にも、今後は米Yahoo社でも同様の制限を行うとのことなので、このタイミングで設定を確認しておくと良いと思います!

迷惑メールと判定されない対策とは?

螺旋
オホン。ところで皆さん。迷惑メールってどのくらい配信されているかご存知ですか?ネットで調べたものですけど、国内ISPで扱うメールの中で、迷惑メールは30~50%という報告もあるようです。
渦真木
えっ!そんなに….。
班長
ほんとに迷惑だね。
螺旋
なので、さまざまな迷惑メール対策が行われていて、例えば先ほど渦真木さんが言っていたオプトアウト(配信停止)についてですが、メール配信の停止をしたくても、なかなかその画面にたどり着けないこともありますよね。
班長
あるある!メールの文末にリンクがあっても、その後の画面でログインが必要で、ログインIDやPWがすぐに分からなくて諦めることもあるよ。
螺旋
その場合、諦めて迷惑メールフォルダに入れたりする場合もあると思うのですが、受信者が迷惑メールと判定すると、受信サーバ側で「これは迷惑メールだ」と学習してしまい、次回から迷惑メールと判定されてしまう場合もあるんですよ。
班長
そうなんだ。次から迷惑メールフォルダに分類してくれるから助かるんだけどね。
螺旋
メール受信者には便利な機能なのですが、配信側からすると迷惑メール報告率があがってしまうのです。
渦真木
そのような処理をされないためにも、オプトアウト(配信停止)は分かりやすく設置し、かつ配信するメールは、受け取る意思のある人に常に配信していくことが大切なんですね。
螺旋
オホン。そうです!この辺りは当社でも気を付けて配信するようにしています。
班長
螺旋さんありがとう。Google社メール送信者ガイドラインの対策をきちんと行うことはもちろん、受信者にとって迷惑にならない設定をすることでメール到達率も上がり、安心感を持ってメールを読んでもらうことができるんだね。今後はすでにメールを配信している人は、設定が出来ているのか確認すること、今回のガイドラインの変更でメール配信に不安がある方は、メール配信事業者やシステム部門に確認すること、また新たにメール配信を検討している方は、メール配信事業者を選定する上で、この設定がきちんとできるツールを選ぶことが重要だね! 2人とも今回もありがとう!あとでポイントをしっかりまとめて調査報告書を提出してね!

というわけで、今年最初の調査は無事に終わった。今年もたくさんの案件を調査できるよう、頑張っていこう!

(※本コンテンツの登場人物、部署等はフィクションです。)