お問い合わせフォームに利用していたサーバーの契約終了に伴い移転が必要に。高いセキュリティ環境下で、かつ手間がかからない運用管理の方法を模索していた
お問い合わせフォーム移転の話が出た際、何が課題として挙がりましたか?
運用管理の仕方です。従来のお問い合わせフォームは、他社が運用管理している別のサーバーを使用しており、サーバー上でプログラムを動かす仕様になっておりましたが、自社で運用管理する場合、従来と同じくサーバーでプログラムを組んで動かすのか、外部のサービスを利用するのかが検討事項として挙がりました。
プログラムを組んで運用する場合、セキュリティの脆弱性に対処するために定期的なソフトウェアのバージョンアップが必要となり、手間がかかります。その後の動作確認も必要ですし、何か問題があれば対応もしなければなりません。維持工数がかかることが課題でした。限られた人員リソースを有効活用するためにも、外部のサービスを活用する形で進めることとしました。
他に課題はありましたか?
繰り返しになりますが、セキュリティです。サーバー上でプログラムを動かす仕様にすると、必然的にプログラムも外部からの攻撃対象となり、セキュリティ面ではマイナスです。そのため、自社サーバー内のホームページコンテンツは可能な限り静的なものとし、動的なプログラムが必要な機能は、信頼できる外部サービスを利用する方が安全だと判断しました。
SPIRAL® ver.2を導入してお問い合わせフォームを制作。メンテナンス負荷やセキュリティリスクの問題がクリアに
SPIRAL® ver.2を採用された経緯を教えてください。
JX金属のお問い合わせフォームに利用する外部サービスは、ホームページ制作を担当するWeb制作会社と共同で検討を進めました。外部のサーバーが使えること、セキュリティが万全であること、その他コストや実績などを評価し、SPIRAL® ver.2を選定させていただきました。
SPIRAL® ver.2のお問い合わせフォームでは、通知メールの振り分け設定機能を活用し、どの事業の何に関するお問い合わせなのか、フォーム上の選択によって自動で担当部署に通知メールが送られるような仕組みにしました。これまでは、一つ一つ内容を確認して人力で振り分けていましたが、この作業が不要になり運用の負担が軽減しました。
セキュリティも万全で安心して使用できると実感し、グループ会社にもSPIRAL® ver.2を展開。情報セキュリティガバナンスのさらなる強化を目指す
本社のお問い合わせフォームが完成後、グループ会社にもSPIRAL® ver.2を導入されましたが、どの点を評価してくださったのでしょうか?
一つは、非常に扱いやすいところです。SPIRAL® ver.2ならコーディングをする必要がないですし、専門的な知識を持っていなくても自分たちでいろいろと設定できる点が良かったですね。
もう一つは、セキュリティの高さです。我々はお客様のサプライチェーンの一部として、十分なサイバーセキュリティ対策を行う必要があり、お客様からも要望をいただくことがあります。SPIRAL® ver.2を導入した際も、セキュリティ診断や対策状況を確認しました。
グループ会社のお問い合わせフォームに関しては、どのように制作しましたか?
我々情報システム部が設定し、展開しました。設定に関して特に困ることはなく、スムーズにできたと思います。SPIRAL®には、「お問い合わせフォームを作るには」といった事例を公表したナレッジサイトがあり、それを見ながら進めることで問題なく設定できました。一部不明な点もありましたが、担当営業の方に問い合わせし、すぐにフォローをいただくことができました。
今後他のグループ会社にも展開していく予定はありますか?
はい、今後もSPIRAL® ver.2のさらなる活用を進めていきたいと考えています。担当営業の方に「グループ会社にもSPIRAL® ver.2を使用したい」と相談した際に、SPIRAL Developers Program(SDP)というパートナープログラムを勧めていただきました。これは、本社であるJX金属が包括して契約し、複数のグループ会社に安価に提供することができる仕組みです。こうした契約方法をご提案いただき、対応していただいたのは非常にありがたいですね。
SPIRAL®への要望があれば教えてください。
現在、情報漏洩に関するニュースが日々報道されています。当社からもお問い合わせをいただいた企業やお客様の情報を保護する責任があります。今後もセキュリティを最優先にサービスを提供していただければと思います。