SPIRAL® を活用し、BtoBライブ動画配信のあらゆるニーズに対応した
新サービス「Showcase®」を開発
SPIRAL® で構築した新サービス「Showcase®」について教えてください
BtoBのライブ動画配信に求められるあらゆる要素をパッケージングした、ハイクラスなライブ配信サービスです。当社が1995年から積み上げてきた動画配信ビジネスの経験とノウハウに、SPIRAL® で提供される機能・サービスを組み合わせました。
撮影現場のオペレーション、安定した配信サポートはもちろんのこと、視聴者属性の取得、メール配信、アンケート取得、資料のダウンロード配布、視聴ログ取得など、リードジェネレーションにも役立てられるサービス機能を揃えています。
営業目的のセミナーをはじめ、会社説明会、株主総会、オンライン講座の配信など、さまざまな用途にご利用いただいています。ライブ配信を成功させたい、ライブ配信をワンストップですべてお任せしたい、そんな企業様におすすめのサービスになっています。
※「ログ取得・解析」について
会員IDの付与、および動画視聴ページ(マイページ)へのアクセス数取得、会員情報やアンケート回答情報の管理はSPIRAL® にて、動画視聴ログの取得および解析についてはデジコン様にて開発したアプリケーションにてそれぞれ実施しています。
既存の動画配信サービスを改良してマーケティング機能を強化した新サービスを立ち上げ、新たな顧客ニーズの取り込み、効率的な拡販体制を実現したい
「Showcase®」を新たに立ち上げた理由、ねらいを教えてください。
インターネット黎明期から動画サービスを提供してきましたが、近年は「動画配信をリードジェネレーションに活用したい」という要望が増えてきました。具体的には「動画視聴者の年齢・性別・職業・役職などの属性を取得したい」「ユーザーが動画のどこを、何分視聴したのかを把握したい」「動画終了後にアンケートを取得したい」といったオーダーです。
こういったものも含めて、以前はお客さまごとに異なる要件に一つ一つ個別に対応してきました。しかし、開発面でも運用面でも工数がかかる上に、お客さまの方でも実現したいこと、やりたいことが大きく広がりやすく、要件のとりまとめに時間がかかることが多くなっていました。
そこで、動画配信に関するさまざまなニーズをパッケージ化した新サービスを立ち上げ、新たな顧客ニーズへの対応に加えて、開発工数や運用工数を削減しながら、効率よく拡販できる体制を整えたいと考えました。こうして「Showcase®」を立ち上げることになりました。
SPIRAL® の開発会社向けパートナープログラム「SDP」を利用することで、初期投資を最小限に抑えながら、新サービスを早期に軌道に乗せることをめざした
SPIRAL® の検討から導入までの経緯を教えてください
「Showcase®」の開発に、当社技術者のリソースを割くことも当然できました。しかし、たくさんの受注案件をこなす中で、まだ売れるかどうかが未知数の新規事業に多くの工数を割くことは現実的に難しい状況でした。そこで、SPIRAL® を利用し、開発作業を効率化することを検討しました。
SPIRAL® 導入の決め手は、アクセス権限、メール配信、アンケートなど、「Showcase®」に実装したい機能が揃っていたことに加えて、開発会社向けのパートナープログラム「SDP(SPIRAL® Developers Program)」の仕組みが用意されていたことでした。
当社では、自社の動画配信サービスにSPIRAL® が提供する機能を付加し、それをクライアントに販売することを考えていました。「SDP」にはそういった販売目的のために、SPIRAL® アカウントを定価の70%で仕入れられる仕組みがあり、クライアント向けビジネスとして展開しやすいメリットがありました。また、必要な初期投資は年会費6万円だけですので、まだ先が見通せない新規事業のプラットフォームとして、コストを抑えて利用できる点も理想的でした。
仕様決定からわずか1か月で新サービスの立ち上げに成功!開発期間を年単位で短縮できたことにより、コロナ禍にともなう大きな経営環境の変化にも
対応可能に
SPIRAL® 導入後、どのような効果がありましたか?
まずは「Showcase®」のスピーディーな事業立ち上げが実現できました。SPIRAL® は、すでにあるアプリケーションを部品のように組み合わせながら、素早くプロトタイプを作ることができます。もし仮に自分たちですべてを開発していたら、最初の型ができるまで2年から3年はかかっていたと思います。
「Showcase®」は2019年にリリースしましたが、その後、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう動画配信ニーズの高まりにあわせて急成長することができました。もしSPIRAL® がなかったら、この大きな経営環境の変化に対応しきれなかったのではないかと思います。
SPIRAL® 導入によって、納品までのリードタイムや開発工数に変化はありましたか?
「Showcase®」は、なんでもできるオーダーメイドサービスではなく、決められたサービス内容の中から、必要なものをチョイスするパッケージ型のサービスです。そのため、お客さまの方も希望を絞りやすく、要件が確定するまでの時間を半分近くに短縮することができました。
開発工数の面でも余裕が生まれています。「Showcase®」提供にともなうSPIRAL® の設定はフォーマット化されていて、お客さまに必要な項目を選んでいただくと、それにあわせてすぐに環境を構築できる体制を整えています。開発部門に負担がかからないので、「Showcase®」以外のオーダーメイド案件が発生しても、余裕を持ってリソースを割くことができています。
プロトタイプをスピーディーに構築でき、技術的なサポートも受けられる。SPIRAL® は、新規事業開発のスピードアップに大きく貢献してくれた
今後の展望や取り組みについてお聞かせください。
今、動画配信に関して新たに生まれつつあるニーズが「課金」です。これに対応するために、決済サービスを提供する「PAY.JP」とSPIRAL® のAPI連携を行いました。決済機能付きの動画配信など、「Showcase®」の新たなサービス機能の提供を検討しています。すでにプロトタイプは完成しているので、リリースに向けて開発を進めていきたいと思います。
パイプドビッツのサポートの内容や体制はいかがでしょう?
「Showcase®」、および課金機能のプロトタイプ開発では、パイプドビッツの方にも開発に入っていただきサポートしてもらいました。日々の開発や運用における相談ごとにも丁寧に対応いただき、大変助かっています。今後は社内にSPIRAL® の運用を行うチームを設けようと思っているので、そちらへの教育についても相談に乗ってもらえたらと思っています。
最後に、新規事業開発にSPIRAL® を活用するメリットを教えてください。
ゼロから新サービスを作るとなると、完成形を具体的に共有できないために、「それって本当に売れる?」「そんなニーズある?」ということになりやすいのではないかと思います。SPIRAL® があれば、Webインターフェースで動くプロトタイプを、すぐに開発することができるので、社内はもちろん、お客さまにとってもサービスの完成形がイメージしやすくなります。新規事業開発のスピードアップや、サービスのブラッシュアップに大きく貢献してくれるのではないかと思います。
「Showcase®」について詳しくはこちら
https://www.showcase-video.jp/