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ARTICLEクラウドに預けたデータはどこに保管される?セキュリティやメリットは?
スマートフォンやパソコンで利用しているLINEやTwitter、Facebook、Gmailなど、これらはみなクラウドサービスです。 でも、多くの人たちはクラウドサービスとは気がつかないで活用しています。 クラウドサービスは企業でも導入が進んでいます。
身近になったクラウドとは何か、クラウドを採用するメリットを利用者と企業、それぞれの立場からわかりやすく説明します。 また、クラウドサービス利用時に注意したいセキュリティのポイントを、代表的なクラウドサービス5社を取り上げ、特徴などを具体的に紹介します。
目次
クラウドサービスとは?
いつでもどこでもデータの利用、保存、共有化を実現
クラウドコンピューティングとは、インターネットの接続環境とパソコンやスマートフォンがあれば、いつでもどこでも同じデータの利用や保存、処理、さらに共有までできることをいいます。
このような環境を提供するサービスをクラウドサービス、略してクラウドと呼んでいます。由来は、図で描くときにインターネットを雲であらわすことから来ています。
インターネット環境さえあれば、多彩なサービスの利用が可能
クラウドは、インターネット上のサーバ群でデータの管理や保管をするシステムです。 今までは ・ハードウェアを購入する ・ソフトウェアのライセンス購入後、PCにインストールする 上記のようにしなければサービスが使えませんでした。 手間だけでなく時間もお金もかかっていたかと思います。
クラウドの登場により、ハードウェアの購入やソフトウェアのインストールをすることなく、誰でも簡単に利用できるようになりました。 そして、さまざまなクラウドサービスが誕生したのです。
クラウドでデータ保管することのメリットは?
場所や端末を選ばず情報へアクセスできるようになります
ファイルをクラウド上に保存しておくことで、パソコンやスマートフォンなどからいつでもどこでもアクセス可能、同じデータを扱えます。
データをクラウドに預けることで業務効率が改善
- USBメモリーなどにデータを保存し、渡す手間を解消。
- データファイルの共有が簡単にでき、共同作業も可能。
- 万が一パソコンのデータが消失した場合、クラウドにデータがあれば復旧もらくらく行えます。
- 新しいパソコン、スマートフォンでも即座に今までのデータが利用できます。
企業におけるクラウドのメリットは?
高い経済性
- 社内のサーバシステムが不要になり、さらにハードウェアやソフトウェアの購入が必要ないため、低廉な初期コストで導入できます。
- 必要なときに必要な分だけ利用できる従量制のため、無駄がなくコスト削減に貢献します。
- OSのアップデートなどはクラウド事業者が行うので、保守や管理コストを低減します。
高い拡張性
必要な分だけシステムの拡張が可能で、縮小も容易に行えます。アクセス量に応じて、必要量を調整できます。
迅速な構築スピード
クラウド事業者で用意されたハードウェア、ソフトウェアを利用してスピーディーにシステムが構築できます。
災害時にも速やかな業務復旧を可能に
災害などで社内のサーバが破損すれば、新しいサーバの調達やデータ復元まで時間がかかり、業務に支障をきたします。 クラウド事業者が災害のダメージを受けていなければ、インターネット回線さえ復旧すれば、被災後にも業務の復旧や、社内や取引先との情報共有を迅速に行うことが可能になります。
クラウドサービスのセキュリティリスクとは?
クラウドサービスのセキュリティリスクを知る
クラウドは、クラウド事業者のインターネット上のサーバ群で構築されているので、サーバの故障により、保存していたデータが消失するリスクがあります。
また、災害やクラウド事業者の操作ミスなどで、サービスが停止するおそれもあります。システムダウンやサイバー攻撃などがあり、顧客情報や個人情報、会社の機密情報などが漏えいすることも考えられます。 これらのリスクはクラウドに限らず、インターネットを利用するすべてのシステムに共通するものです。
クラウドのセキュリティを強化するには?
クラウドサービスは、セキュリティ面で完璧に安全だと断言はできませんが、クラウド事業者の選び方によっては、自社で重要な情報を保管するよりもセキュリティを強化できることができます。
たとえば、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やPマークなどといった、第三者による認証を受けているクラウド事業者なら、セキュリティにも十分に配慮したサービスを提供しています。
そのようなクラウド事業者を選べば、ネットワークからの攻撃にも防御性能を高めていますので、自社にサーバを設置するよりもセキュリティのレベルを向上することができます。 クラウド事業者は、データやシステムのバックアップのサービスが標準で提供されるのかなどもチェックしておくことが重要です。
クラウドサービスの種類
クラウドサービスは、大きく分けてデータ保管用、データベース用、開発環境用があり、その3つの内容についてそれぞれご紹介します。
データ保管用
身近なところでは、スマートフォンなどでたくさん画像を撮り、容量が足りずUSBを新しくする、または過去に撮った画像を消去するなど、保存で困ったことはないでしょうか。
ビジネスの面では、データのやり取りのたびにメールのやり取りが発生し、最新のファイルがどれなのかわからない、などのケースもあるかと思います。 データの保存においては、パソコンやスマートフォンのデータが消失することを想定し、保険としてバックアップをとっておくことも重要です。
そんな時に便利なのが、データ保管用のクラウドサービスです。 USBや外付けハードディスクに頼ることなく、ひとつのクラウドに保存をすれば、欲しいデータを簡単に探せます。保存するデータの量もサービスにより違い、サービス内でも無料・有料で調節ができるところもあるので、欲しい量に合わせて選ぶことができます。
また、パソコンやスマートフォンなどのデバイスに関わらず、データの保存や取り出し、共有ができるので、仕事も非常にはかどります。
サービスの例として、iCloud、Google Drive、Dropboxが挙げられます。 iCloudは、iPhoneでダウンロードしたアプリまで復元できるので、バックアップとして非常に安心なサービスです。Google Driveでは、ファイルの共有に優れ、50人までのリアルタイム同時編集が可能です。Dropboxは、ほとんどのファイルのアップロードが可能で、復元ファイルを30日間保持できます。
データベース用
顧客情報などを最初はExcelで管理していたものの、会社の規模が大きくなるにつれデータの種類が増え、情報の検索や最新情報の管理が難しくなった。その時、活用されるのがデータベースです。
自社でデータベースを管理するには、サーバの設置をし、DBMS(データベースマネジメントシステム)を取り込みます。このDBMSは、複数人での利用を適切に管理するアクセス制御のソフトウェアです。
データベースを自社構築すると、検証や調達の時間、高いコストなどがかかります。データベースをクラウド化することにより、サーバの設置費用やDBMSを導入する必要もなく、最初から整えられた環境でスタートできるため、手間も費用も抑えることができます。
また、クラウドを導入することにより、インストールしたデータのアップデートや自動バックアップ、自動復旧などが組み込まれているため、運用についても安心です。基本的に365日、24時間監視がされ、セキュリティにも富んでいます。
データベース用のクラウドには、Amazon RDS、MICROSOFTのSQL Database、Google Cloud PlatformにあるCLOUD SQLなどがあります。そ
れぞれコスト効率が高く、強固なセキュリティに守られており、最適な環境での運用が可能です。Amazon RDSは、RDSをマネジメントするソフトウェアであるRDBMS(リレーションデータベースマネジメントシステム)の対応種類が豊富です。
開発環境用
データベースと同じく開発環境においても、自社でサーバを準備し、開発に必要なソフトウェアをインストールし、構築をします。
準備をする際、特にサーバについては、後々使用する人数や構築するシステムがどれくらい増えていくかを想定し、大きめの容量を備えておくなどという必要があります。
こちらも導入には多くの時間と技術、高いコストが求められます。 開発環境をクラウド化することにより、最初から無理に大きな容量のサーバを契約することなく、状況に応じた容量からはじめ、必要になった際に段階を踏んで大きくすることができます。
性能もスポット処理や検証用など様々な用途に向けて用意があり、自由度の高いサービスです。 開発ソフトウェアのバージョンに悩むこともなく、アップデートされた新しい環境で開発を進めることができ、素早く新サービスの立ち上げなどをすることができます、 開発環境がそろったものをIDEといい、AWS Cloud9、先ほどのデータベースでも挙げたGoogle Cloud Platformなどのサービスがあります。
こちらも、強固なセキュリティと最適化された環境があります。
顧客データをクラウドに置くだけでなく活用することが重要
便利なクラウドサービスはたくさんありますが、どんなに環境が整っていても開発には知識が一定以上は必要であり、またいろいろな種類のサービスを別々に導入した場合、データの照合をしにくく、共有した際の情報にズレが生じて紐づけが難しくなる場合もあります。
情報、特にデータベースは保存・蓄積するだけではなく、活用してこそ真価を発揮します。 スパイラル株式会社のSPIRALは、情報資産を活用できるWEBアプリケーションです。
複数のデータベースの連携など、情報を活用していくサービスが充実していますので、ご紹介していきます。 SPIRALのデータベース構築は、使用する場面に合わせたテンプレートが用意されており、データの入出力などデータ管理を快適に行うことができます。
データベースは、入力作業に割く時間も相当なものです。SPIRALの名刺管理では、名刺をスキャンして高度なデジタルデータ化により、情報をデータとして取り込むことも可能です。
また、アンケートを設置していれば、フォームから直接データが取り込まれるなど、入力作業の削減・効率化につながるアプリケーションも多数用意があります。
SPIRAL内の複数のデータベースを紐づけして、自動抽出機能(ルックアップ機能)で、別のデータベースから特定の項目を自動的に取り込むことも可能です。 入力以外にも、LINEやFACEBOOK、Twitter等とも連携が可能で、情報の発信も手軽に行うことができます。
気になるセキュリティの面についても、365日24時間監視され、災害などの障害発生時には状況把握し、復旧後報告があります。セキュリティにもオプションサービスが充実しており、総務省が推進する「ASP・SaaS 安全・信頼性に係る情報開示認定制度」及び「IaaS・PaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」において、「安全・信頼性の情報開示基準を満たしているサービス」に認定されています。
入出力の効率化、また抽出されたメーリングリストなどへの情報の発信など、様々なアプリケーションとの連携ができるSPIRALシリーズをぜひご活用ください。