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ARTICLEWordPressのプラグインを使ったオンライン決済について
WordPressで構築したECサイトのオンライン決済は、プラグインによっても実装できます。今回の記事では、プラグインでオンライン決済を導入するメリット・デメリットや方法、実際にECサイトを作るために必要な情報などについて解説していきます。
目次
WordPressのプラグインとは
WordPressのプラグインとは、WordPressの機能を拡張するためのツールのことです。例えばプラグインでは、SEO対策をしたり、問い合わせフォームを作成したりなど、様々なことができます。WordPressは初期状態の場合、基本的な設計部分しか実装されていないため、WordPressを運用する際は基本的にプラグインを利用することになります。
プログラミングによってもWordPressの機能を拡張できますが、プラグインを利用した方がかんたんです。また、プラグインはその多くが無料で使えます。プラグインの注意点として、定期的にアップデートしないとセキュリティリスクが高まってしまうことがあるため、アップデートはこまめに行いましょう。
WordPressのプラグインでオンライン決済を導入する方法
WordPressのプラグインでオンライン決済を導入する方法は、オンライン決済用のプラグインをインストールして、設定を行うだけです。そのため、ITツールに強くない方でもかんたんに導入できます。ただし、インストールした決済用のプラグインが他のプラグインとの互換性が悪い場合、WordPressで運営しているサイトに不具合が生じる可能性があります。そのため、決済用のプラグインをインストールする前にバックアップを取っておきましょう。
WordPressでオンライン決済を導入する3つのメリット
WordPressでオンライン決済を導入する主なメリットは、以下の3つです。
- 実装がかんたん
- SEOにある程度強くなる
- ノウハウがかんたんに手に入る
では、それぞれについて解説します。
1.実装がかんたん
先述のとおり、WordPressでオンライン決済機能を実装する方法は、決済用プラグインをインストールして設定を行うだけです。そのため専門知識はほとんど不要ですし、まず何らかの決済システムを実際に導入してみたいという場合は、お試しとしてもおすすめです。
2.SEOにある程度強くなる
WordPressは、SEO(検索エンジン最適化)の観点でGoogleから高く評価されます。なぜなら、WordPressはプログラムの内部構造が整備されており、Googleのクローラー(サイトを評価するためのシステム)がサイト内を巡回しやすくなっているためです。さらに、WordPressではコンテンツ(ブログなど)と商品販売ページを同じドメインで運用できるため、ドメインパワー(Webサイトの信頼度)が一箇所に集まり、よりSEOの効果を高めやすいです。
このように、SEO対策を行いやすいWordPressでオンライン決済を導入しECサイトを構築することで、ある程度SEOに強いサイトが作れるでしょう。
3.ノウハウがかんたんに手に入る
WordPressは世界でNo1のシェアを誇るCMSであり、そのノウハウはWeb上でかんたんに手に入ります。そのため、サイト運営に関しての有益な情報はもちろん、何らかのトラブルが起きた際も、容易に自力での解決策を見つけられる可能性が高いです。
WordPressのプラグインでオンライン決済を導入する2つのデメリット
WordPressのプラグインでオンライン決済を導入する際のデメリットは、以下の2つです。
- セキュリティが万全ではない
- 決済方法の種類があまり多くない
では、それぞれについて解説します。
1.セキュリティが万全ではない
WordPressでは、世界でもっとも多く利用されているWebサイト用のシステムです。しかし、それゆえにハッカーから狙われるリスクも高いです。実際に2017年には、WordPressで作られているサイト150万件以上がハッカーによる攻撃を受けました。特に顧客の個人情報や決済情報を扱うECサイトでは、情報流出や不正改ざんなどのリスクは何としても避けたいものです。
そのため、セキュリティ対策を実行する必要があります。具体的には、常にWordPressを最新バージョンに保ったり、不要なプラグインは定期的に削除したりすることでセキュリティリスクを抑えられます。ただし、これらを行ってもセキュリティリスクは常に付きまとうため、十分注意が必要です。
2.決済方法の種類があまり多くない
WordPressの決済プラグインは、決済方法の種類があまり多くないことが難点です。現在では、サブスクリプションや電子マネーなど多様な決済方法が用意されていますが、中にはWordPressの決済プラグインでは対応できないものもあります。もし顧客が希望している決済方法を用意できなかった場合、それが原因で商品が購入されず、機会損失を生んでしまう可能性もあります。
WordPressを使ったECサイトで重視すべき決済手段
出典:総務省『令和4年 通信利用動向調査報告書(世帯編)』P37「図表 6-14 インターネットを使って商品を購入する際の決済手段(時系列)」
総務省が公表している令和4年度の「通信利用動向調査報告書(世帯編)」では、「インターネットを使って商品を購入する際の決済手段」として、クレジットカード75.9%、コンビニ支払い36.4%、電子マネー支払い34.8%、銀行・郵便局の窓口・ATM支払い23%、代引き20.5%、インターネットバンキング19.0%となっています。
クレジットカード、コンビニ支払い、電子マネー支払いは3割を超え、多くのユーザーが利用しているため、利用予定のプラグインが対応しているか確認が必要です。もし、対応していないと売上機会の損失となるリスクがあるため、決済手段の選定は慎重に行いましょう。
WordPressでECサイトを作る5つのメリット
決済機能が必要となるサイトの種類として、代表的なのがECサイトです。WordPressでECサイトを作るメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
- コストを抑えられる
- 機能が豊富
- カスタマイズしやすい
- 集客を行いやすい
- わかりやすい操作性
では、それぞれについて解説します。
1.コストを抑えられる
WordPress自体は無料で使え、またプラグインも大半が無料です。さらに、Webサイトの維持にかかる費用も数千円のサーバー・ドメイン費用のみです。そのため、有料のCMSを用いてサイトを構築したり、ECモールに出店する場合と比べ、ランニングコストを抑えながらECサイトを運営することが可能です。
2.機能が豊富
WordPressは、プラグインのインストールによって豊富な機能を実装できます。ECサイトで必要な決済システムやマーケティング機能などもかんたんに導入できます。さらに、ECサイトを運営していく中で新たな機能が必要だと感じたら、その都度対応するプラグインを導入すればOKです。
3.カスタマイズがしやすい
WordPressは、プラグインの活用によって様々なカスタマイズができます。例えばセキュリティ強化や自動バックアップ、画像の自動圧縮なども可能です。ただしプラグインをインストールしすぎると、動作が重くなるなどのデメリットがあるため、導入するプラグインは吟味しましょう。
4.集客を行いやすい
先述したとおり、WordPressはSEO(検索エンジン最適化)の対策が行いやすくなっています。商品ページに加え、商品に関するコラムなどのブログ作成も行い上位表示を狙うことで、さらなる集客が期待できます。また、ブログによって自社の認知度を上げたり顧客を教育したりすることで、潜在顧客にアプローチできたり、顧客の購買意欲を高めることにもつながるでしょう。
5.わかりやすい操作性
一般的に、Webサイトを制作するためにはプログラミングの知識が必要です。
しかしWordPressはプログラミングの知識がなくてもサイト制作・記事の投稿・画像の挿入などがかんたんに行えるCMS(コンテンツ管理システム)で、操作も直感的でわかりやすいため、日々のサイトメンテナンスも効率的に行えるメリットがあります。
決済システム以外にWordPressでECサイトを作るのに必要な5つの機能
決済システム以外にWordPressでECサイトを作るのに必要な機能は、次の5つです。
- カートシステム
- 管理システム
- セキュリティシステム
- マーケティング機能
- カスタマーサポート機能
では、それぞれについて解説します。
1.カートシステム
カートシステムとは、通販サイトなどのWebサイト上で商品を販売するための仕組みで、いわゆる買い物カゴのことです。購入したい商品をカートに保管する機能と、合計金額を計算し商品を購入する機能を有しています。カートシステムでは、ユーザーが選択したカート内の商品を一覧で表示できるとともに、購入数量の調整や選択した商品の削除も行えます。通販サイトでは馴染みのある機能ですが、独自でECサイトを立ち上げる場合には必須といえます。
2.管理システム
管理システムとは、ECサイトの運営に必要な情報を管理するためのシステムです。必要な情報としては、主に以下が挙げられます。
- 顧客情報
- 商品情報
- 受注情報
- 在庫情報
これらの管理を人の手で行うのは大変であるため、管理システムを利用することが望ましいです。管理業務を効率化することで、マーケティングや戦略考案など、他のECサイト運営に必要な業務に時間を割けるでしょう。
3.セキュリティシステム
先述のとおり、WordPressはセキュリティが万全なわけではありません。顧客の個人情報を多く扱うECサイトの安全性を高めるために、セキュリティシステムの導入をおすすめします。もし情報漏洩や不正改ざんなどのトラブルが起きた場合、企業の信用低下だけでなく賠償責任が問われる可能性もあるため、セキュリティ対策には徹底して力を入れるようにしましょう。
WordPressに対するサイバー攻撃ではログイン画面への不正アクセスが非常に多く、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)の標的になりやすいため、ログインの失敗回数によりロックをかけるプラグインの利用が有効です。また、スマートフォンアプリ・メール・SMSなどを用いた二段階認証を導入すれば、万が一攻撃者にパスワードを取得されても不正ログインを防止することができます。複数の対策を組み合わせて実施することで、情報漏えいのリスクを軽減しましょう。
4.マーケティング機能
マーケティング機能とは、ECサイトの集客や販売促進などを行う機能です。具体的には、クーポン発行やメルマガ配信などのサービスが挙げられます。マーケティング機能を活用することで、顧客のニーズを捉えたり、以前購買があった休眠顧客の掘り起こしができたりするため、売上アップが望めるでしょう。
5.カスタマーサポート機能
カスタマーサポート機能とは、顧客からの問い合わせに対応するためのものです。例えばその手段として、電話やメール、チャットなどが挙げられます。カスタマーサポート機能を活用することで、ユーザーからの声を取り入れて商品の改善ができたり、コミュニケーションによって顧客満足度を上げたりできます。
WordPressでは、プラグインを利用することでWebサイトにかんたんにお問い合わせフォームを実装でき、フォームから送信されたメッセージをデータベースに保存することもできます。間接的には売上アップにつながる可能性があるため、ぜひカスタマーサポート機能も導入しましょう。
WordPressでECサイトを作る際の3つの注意点
WordPressでECサイトを作る際の注意点は、以下の3つです。
- セキュリティ面に不安がある
- 最新の決済方法に対応できない場合がある
- HTMLやCSSなどの知識が必要になることも
では、それぞれについて解説します。
1.セキュリティ面に不安がある
何度か触れましたが、WordPressはセキュリティ面で不安があります。なぜなら、WordPressはユーザー数も多くオープンソースのツールのため、攻撃の対象となりやすいためです。テーマやプラグインの脆弱性を突かれ、攻撃されるケースもあります。
対策としては、WordPressを常に最新バージョンにアップデートしたり、不要なプラグインを削除したりしましょう。加えてセキュリティ対策用のプラグインや外部ツールなども導入すると、さらに安全性は高まります。ECサイトでは会員などの個人情報を取り扱うことが想定されるため、セキュリティ対策には特に力を入れる必要があるでしょう。
2.最新の決済方法に対応できない場合がある
デメリットでも述べましたが、WordPressのプラグインでは決済方法の種類があまり多くありません。ECサイトをWordPressで構築した場合、決済方法はプラグインに依存するため、プラグインがない最新の決済方法に対応できないということも起こり得ます。
近年、インターネット購入の決済にあたり、「クレジットカード」「コンビニ支払い」「電子マネー支払い」を利用するユーザーの割合がそれぞれ30%超と非常に高くなっています。そのため、これからサイトを構築する場合には、「クレジットカード」「コンビニ支払い」「電子マネー支払い」のうち最低1つを抑えつつ、機会損失とならないように決済方法を慎重に選択するのが重要です。
機会損失を防ぎたい場合は、WordPressとの連携が可能なECシステムを利用するのもひとつの手です。
3.HTMLやCSSなどの知識が必要になることも
WordPressではプラグインによって様々なカスタマイズができますが、対応できない範囲もあります。プラグインで対応できないことを行いたい場合、ソースコードを編集し書き換える必要があり、HTMLやCSSの知識が求められます。そのため、社内にプログラミングに明るい人材がいないと、細かくを使いこなすのは難しいかもしれません。
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まとめ
WordPressのプラグインを使うことで、ECサイトの決済機能をかんたんに導入できます。また、WordPressならではのSEO対策のしやすさや、低コストで運用が可能といったメリットも享受できます。ただし、個人情報を扱うためセキュリティ対策には十分注意が必要です。もしセキュリティ対策を万全に行いたい場合は、最後にご紹介した当社のプラグインの導入もぜひ検討してみてください。