会員管理WordPressプラグインの記事
ARTICLESimple MembershipにStripeを導入する方法を解説
会員制サイトを簡単に作ることができるSimple MembershipにStripeを導入すると、ユーザーの幅を広げることができます。この記事ではSimple MembershipでStripeを導入するメリットやできることを解説します。
目次
Simple Membershipとは
Simple Membershipとは、WordPressで本格的な会員制サイトを簡単に作ることのできるプラグインです。
WordPressで会員制サイトを作ることのできるプラグインはいくつかありますが、その中でもSimple Membershipには有料会員を獲得する際に役立つ機能が豊富に搭載されています。
「自社で運用するサイトの収益化に興味がある」「オンラインサロンの顧客層を細分化したい」と考える方は必見のプラグインです。
Simple Membershipの特徴
Simple Membershipの最も大きな特徴は、会員の有料プランを詳細に設定できる点です。
記事ごとに閲覧制限をかけることができ、プランの種類も無制限に作成することができます。
また、これらの機能をプログラミングを用いなくても、簡単なボタン操作のみで設定できるという点もSimple Membershipが注目される魅力の一つです。
Simple Membershipの強みと弱み
Simple Membershipは強みになる特徴だけでなく、場合によっては弱みと捉えられる特徴も有しています。
ここでは、Simple Membershipの強みと弱みをどちらも解説します。
包括的に理解することでミスマッチを避けましょう。
Simple Membershipの強み
Simple Membershipは以下に挙げられるような特徴が強みになり得ます。
- 設定の自由度が高く、クリエイティビティを発揮できる
- ユーザーインターフェース(UI)のデザインがWordPressに似ており感覚的な操作ができる
- プロフィール設定を充実させることができるためユーザーどうしのコミュニティ形成がしやすい
- ランクを作ることで「ステータスシンボル」を形成できる
すでに完成された設定を用いるプラグインとは異なりSimple Membershipは設定機能の自由度が高く、容易に差別化を計れます。
サイトの操作画面や操作の方法のことである、ユーザーインターフェース(UI)はWordPressに影響を受けた洗練さを真っ先に感じとれるデザインであり、直感で操作しやすいです。
料金プランを段階的に設定できる点を応用して、ランクシステムを作ることができます。
一般的に、ランクシステムは「ステータスシンボル」になりやすい対象の一つです。
ステータスシンボルとは、視覚で認識しやすい地位や富の象徴のことです。
ランクがステータスシンボルになる例では、「クレジットカードのランク」や近年では「投げ銭機能のランク」などが挙げられます。
ステータスシンボルとなるコンテンツを所有できることは、サイトとしてだけでなく企業としての強みにもなりうるのではないでしょうか。
Simple Membershipの弱み
以下に挙げるSimple Membershipの特徴は、条件によって弱みになることがあります。
- 複雑なウェブサイトの構築には向かないことがある
- PayPalが使用できないユーザーへの対策を講じる必要がある
Simple Membershipは、装飾的要素を極力減らした、洗練さの溢れるプラグインです。
一方で、単純な構造であるがゆえ、複雑なウェブサイトの構築には向かないことがあります。特に、Simple Membership単体でSNSのようなチャット機能を搭載することや、フレンドどうしのグループを作成することはできません。
Simple Membersの基本的な支払い方法はPayPalを使用した決済です。
そのため、Simple Membersを初期設定のままで使う場合は、PayPalが使えないユーザーや、PayPalの使用に抵抗を感じるユーザーを有料会員として獲得することは難しくなるでしょう。特に、海外ではPayPalで給与の支払いを行う場合もあるため、PayPal以外の決済選択肢を望むユーザーもいるようです。決済方法がPayPalのみに限られる点については対策を講じる必要があります。
実は、Simple Membershipの決済はPayPalだけでなく、Stripe(ストライプ)も利用できます。
Simple MembershipでStripeを使う方法
ここでSimple MembershipでStripeを使う方法を解説します。
Stripeとは
まず、PayPalと並び、名実ともに高く評価される決済代行システムであるStripe(ストライプ)についておさらいしましょう。
Stripeは2011年にリリースされた決済サービスです。
PayPalの設立が1998年であるため、「後発の若く小さなサービス」と考える方もいるかもしれませんが、Stripeはアメリカを中心に急速な世界的成長を続けている決済サービスです。
Stripeを決済システムとして導入している企業は世界で数百万存在し、年間処理金額は数兆円を超える非常に強力で巨大なプラットフォームを形成しています。
Stripeでは多様な決済方法を一括して受け付けることのできるシステムを採用しており、Apple PayやAlipayなどの複数の決済手段を利用できます。
Stripeで決済用APIの用意
Simple MembershipでStripeを使うためには、まず決済用のAPIを用意する必要があります。
APIとは、サイトと決済機能をつなぐ窓口のようなものです。APIを利用することで、他のサービスのデータを活用することが容易になります。
Stripeの決済用APIはサイト内で入力した情報を決済事業者(登録しているクレジットカード事業者など)へ送信する役割を担います。Stripeでは、サイトとAPIが繋がれていることを証明するAPIキーを発行することができます。
支払い方法でStripeを指定する
Stripe内でAPIキーを用意できたらSimple Membershipの「支払い設定」を選択します。
下の図のような画面が表示されるため、発行された「テスト用APIキー」や「本番用APIキー」を入力します。
APIキーの入力が完了したら「変更を保存」をクリックします。
プランの設定
APIの登録ができるとStripeと連携した有料会員の登録が可能になります。
Simple Membersで有料会員の登録を行うには、Simple Membershipの「会員ランク」から「レベルの追加」を選択します。
この画面での設定を行うことで会員のレベルを制限なく増やすことができるようになります。
Simple Membershipでstripeを使うとできること
Simple Membershipでstripeを利用すると、ユーザーに提供するサービスの幅を広げることができます。
ここでは、Simple Membershipでstripeを連携することによって、できるようになることを具体的に解説します。
初心者でも本格的な有料会員制のサイトが作れる
Simple Membershipは初心者でも簡単にプロ仕様の会員制サイトが作れます。
「有料制の会員制サイト」と聞くと、専門的な知識や技量がなければできないのではないかと、ハードルを感じる方も少なくありません。
特に、プログラミングや決済方法に技術的な不安を感じる方もいます。
Simple MembershipにStripeを導入するとプログラミングなどの専門的な知識がなくても、簡単に安全な決済のできる有料会員制サイトを作ることができます。
また、初期状態の決済方法における課題になることもある、PayPalの汎用性の低さも解決ができる点も魅力の一つです。
海外の会員も作りやすい
Simple MembershipにStripeを導入する海外の会員を獲得するきっかけになることがあります。
Stripeは日本のみならず、世界的に広く使用されている決済サービスです。
また、Stripeは他の決済に比べて、「手数料」や「決済スピード」などの点で優れている点が特徴的です。
以上の点からStripeの利用が海外のユーザーの足がかりになることも考えられます。
そのため、「海外展開」や「さらに多様な顧客の獲得」を考えている方には特に向いていると言えるのではないでしょうか。
Simple Membershipでstripeを使う際の注意点
Simple MembershipでStripeを使うと、便利な点や新たに展開できる魅力を多く備えることができます。
ただ、同時に注意が必要な点もあります。ここでは、特に注意が必要な点を2つご紹介します。
「SSL化をしたから絶対に安全である」とは言い切れない
会員制サイトで顧客のクレジットカード情報など、重要な個人情報を扱うことに少なからず不安を感じているという方もいるのではないでしょうか。
特に、セキュリティ面に苦慮する方もいると思います。
サイトのセキュリティに不安がある場合はSSL化によって解決しようと試みる場合が多いです。
SSLとは通信する相手を認証して、通信した内容を暗号化することで秘匿性を高める手順のことです。
SSL化は扱う内容を暗号化によって保護するため安全であると考える方もいますが、常にセキュリティ上の危険性がないとは限りません。
SSLでは通信相手の認証を行いますが、認証相手を別の人が利用する場合もあります。
また、暗号化の強度が弱いと傍受されることもあります。
「特定商取引法に基づく表示」を掲載しなければならない
有料の会員制サイトを運営する場合は「特定商取引法に基づく表示」の記載が必要です。
特定商取引に関する法律(特定商取引法)とは、ECサイトなどの取引において事業者の守るルールを決めた法律です。
特定商取引に関する法律において指定された取引を行うためには、この法律において定められた表示を行わなければなりません。
Simple MembershipでStripeを利用した会員制サイトを構築する際には、特定商取引に関する法律における「通信販売」に該当します。
特定商取引法では、販売価格や支払い時期の取引条件だけでなくサイトの所有者や事業所の身元を明示する必要があります。
WordPressサイトで高セキュリティな会員管理を行うならSPIRAL®
当社のご提供する 「WordPressプラグイン 会員管理」は、WordPressで作られたWebサイトと会員管理システムSPIRAL®を連携するためのWordPressプラグインです。
多くの金融機関も採用するSPIRAL®で会員情報を安全に管理。プログラミング不要で会員認証やメール配信可能なサイトを構築できます。
会員登録・ログインフォーム作成、会員データ管理などの基本機能から、会員限定ページの作成、ウィジェット表示、メール配信、問い合わせ管理、決済システムや外部システムとの連携まで、会員管理・運営に必要な機能が充実。また、金融機関・官公庁でも採用されている高いセキュリティで会員の大切なデータを管理します。
SPIRAL®はファンクラブやユーザーサポートサイト、学会・協会サイト、申請受付サイト、キャンペーン受付サイト、イベント受付管理、入居者サイトなど様々な業界・用途・シーンで延べ11,000社以上のご利用実績がございます。
サービスの詳細については「WordPressプラグイン 会員管理」のページをご覧いただくか、サービス導入をご検討中の方はこちらからぜひお問い合わせください。
まとめ
Simple MembershipでStripeを利用することで新たな顧客層への開拓や、マーケティング戦略の要となる強みの獲得につながる場合があります。そのため、サイトとしての発展だけでなく企業としての成長に寄与できる取り組みと考えることもできます。
ただ、初めてSimple MembershipでStripeを使う際には、疑問や不安を感じることもあります。Simple MembershipでStripeを使う場合や会員制サイトの構築に悩みを抱えている場合は、制作会社など専門的な知識を持つパートナーに相談することが解決の近道になるでしょう。