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会員管理WordPressプラグイン

s2Memberとは?会員サイトに料金プランを充実させる方法

掲載日:2022年4月25日更新日:2024年2月21日

s2MemberはWordPressで会員サイトを構築、多様な料金プランの設定を行うことができるプラグインです。この記事では、s2Memberにできることや優れた点だけでなく、導入に向く企業・向かない企業についても詳しく解説します。

s2Memberとは

s2Memberとは

s2Memberとは、誰でもかんたんにWordPressの会員制サイトを作ることができるプラグインです。

s2Memberは、ページの一部やページごとの閲覧制限をかけることができるため、会員制サイトに必要な「会員限定コンテンツ」や「会員限定ページ」をかんたんに設定できます。

s2Memberには、無料版と有料版の「s2Member Pro」が存在します。

無料版と有料版で利用できる機能に軽微な差はあるものの、他のプラグインに比べて無料版と有料版の差が少ないことも特徴的です。

s2Memberにできること

s2Memberにできること

ここではs2Memberの特徴的な機能を紹介します。

自社のサイトに必要な機能が揃っているか確認してみてください。

メンバーシップの種類を細かく設定できる

s2Memberでは会員の「サイトへのアクセス方法」「料金プランの価格」「使用できる機能の詳細」などの細かな設定を行うことができます。

また、無料版ではこの会員ごとの設定を4パターンまで用意できますが、有料版のs2Member Proでは無制限に用意できます。

BuddyPress、bbPress、MailChimpとの互換

s2Memberは他のプラグインとも互換性がある点も特徴的です。

s2Memberは、SNSのような会員制サイトを構築できる「Buddy Press」、会員と非会員でアクセス制限をかけることのできる「bbPress」、メーリングリストと統合して定期的にニュースレターなどのメールを送信できる「MailChimp」との互換性を持ちます。

一般的に、WordPressでは複数のプラグインを導入すると機能の競合などが原因で不具合を起こしてしまうこともあります。ただし、s2Memberはこれらのプラグインと同時に使用しても不具合を起こすことが少なく、多彩な機能を搭載することが可能になります。

サイトの高度な秘匿

s2MemberではURLのパスを指定できるため、高度に秘匿したサイトの構築ができます。

URLのパスとは、サイトの特定の領域へアクセスするための文字列のことです。パスを任意の文字列へ指定することで、秘匿したいページへアクセスする「合言葉」のように使うことができます。

具体的にはURLの末尾に「/path/to/Content」のように設定することができます。このパスの文字列は大文字や小文字を認識するため「CONTENT」や「content」、「cOntent」のような文字列ではアクセスすることができません。そのため、パスの文字列を複雑なものにすることで秘匿性を高めることができます。

セキュリテイ保護

s2MemberにはURLのパス指定以外にも、「ログイン保護」「IP制限機能」「独自のAPI」などのセキュリティに対する対策を多く選べることも特徴的です。IP制限機能とは、スパムや不正な送受信を行うユーザーであるIPブラックリストに掲載されているユーザーのアクセスを制限するだけでなく、登録した後の会員のIPアドレスも監視します。

また、IPアドレスごとのアクセス制限を行うこともできるため、同じIPアドレスを共有することのある学校や会社のデバイスからのみアクセス可能なサイトを構築することもできます。

s2Memberの料金プラン

s2Memberの料金プラン

s2Memberの料金プランには大きく分けて無料版と有料版が存在します。また、有料版のプランは2種類存在するため、機能の違いがよくわからないという方もいると思います。

そこで、ここではプラン別の機能を紹介します。

s2Memberの無料プラン

s2Memberの無料プランでは以下のことができます。

  • PayPalでの支払い
  • 音楽、動画などのコンテンツ利用制限
  • セキュリティオプションの利用
  • メーリングリストとプラグインの統合
  • セキュリティ証明書の発行
  • APIの互換
  • ソースコードへアクセスして編集

s2MemberPro-89ドル版

s2Memberの有料版である、s2MemberPro89ドル版では、無料版の機能に加えて以下の機能が利用できます。

また、有料版の利用料は年会費のように1年ごとに支払うのではなく、一度支払うと永久に利用が可能になります。

  • 料金パターンの設定個数が無制限
  • 高度なログインフォームと登録フォーム
  • スパム対策機能
  • ログイン監視
  • 追加ショートコードの利用

s2MemberPro-189ドル版

s2Memberの有料版である、s2MemberPro189ドル版では、無料版と89ドル版の機能に加えて同一のWordPressであれば管理するサイトすべてにおいて利用可能になります。

また、89ドル版と同様、利用料金は年会費のように1年ごとに支払うのではなく、一度支払うと永久に利用が可能になります。

s2Memberの強み・弱み

s2Memberの強み・弱み

かんたんに本格的な会員制サイトを作ることのできるs2Memberですが、強みだけでなく場合によっては弱みにもなりうる特徴を有しています。

ここでは、s2Memberの強みと弱みを紹介します。

s2Memberの強み

s2Memberの強みには次のようなものが挙げられます。

自由度の高さ

s2Memberは自由度が非常に高い点が他のプラグインと比べても特徴的な強みです。

一回きりしか使えないサービスを設定することや、補足コンテンツごとに課金制を設けることもできます。また、無料版の機能も豊富であり、有料版のs2Memberを利用しなくても、プロ仕様の高度で本格的な会員制サイトを作ることができる点が大きな魅力です。

高いセキュリティ保護機能

s2Memberでは無料版でも高度なセキュリティ保護機能が搭載されています。

URLのパスによるサイトの秘匿や不適切な利用者の排除などのオプションはサイトのセキュリティレベルを上げる際に非常に重要です。

特に、会員制サイトでは顧客の支払い情報などを扱う場合もあると思います。

セキュリティ対策のされているサイトであることはユーザーにとっても安心できる要素であるのではないでしょうか。

s2Membersの弱み

s2Memberの弱みには次のようなものが挙げられます。

日本語版が存在しない

s2Memberは設定画面も含めてすべて英語表記です。

英語に不慣れな社員がいる場合など、日本語での設定ができないことに壁を感じることもあるかもしれません。

s2Memberでは難しい英語は使われていませんが、解釈の齟齬などを生んでしまう可能性もあるため注意が必要です。

UI/UXのデザインが古く、使いにくい

s2Memberの設定画面はUI/UXのデザインが古く、扱いにくいと感じることがあるようです。

UI/UXとは、ボタンの配置や色の工夫による操作のしやすさを指します。

s2MemberのUI/UXは、色や配置の強調などが単調であり、一目で情報を把握することが難しい場合があります。

支払い方法が日本向きではない

有料会員の支払い方法は、日本において一般的なECサイトや有料制会員サイトとは異なります。

s2Memberの支払い方法は無料版ではPayPalのみが選択可能です。

有料版では、Stripe、ClickBank、Authorize.netが選択できますが、このうちAuthorize.netは日本では未対応のサービスです。

また、ClickBankは日本で利用することもできますが、日本でのシェアは低く、「あまり目にすることのない支払い方法である」と感じるユーザーも存在すると考えられます。

s2Memberの導入に向いている企業・向かない企業

s2Memberの導入に向いている企業・向かない企業

s2Memberの導入に向いている企業

s2Memberの導入に向く企業の特徴には次のようなものが挙げられます。

  • 多彩な料金プランで会員のランク付けを行いたい
  • 海外向けに有料会員を獲得したい

s2Memberでは複数の料金プランの設定ができるため、会員のランク付けを行うことができます。

ランク機能の導入により、ユーザーはサイト内でのランクにステータスシンボルを感じることがあります。

ステータスシンボルとは、特定の領域や環境における地位や富の象徴のことで、ステータスシンボルの獲得はサイトだけでなく企業としてのマーケティング戦略の根幹に関わることもある重要な要素です。

また、s2Memberの支払い方法は日本よりも海外において一般的なものも多いため、海外向けの新規顧客の開拓に適する場合もあります。

s2Memberの導入に向かない企業

s2Memberの導入に向かない企業の特徴には次のようなものが挙げられます。

  • オンライン決済サービスでの取引に抵抗がある
  • 英語を扱える社員がいない

s2Memberを導入する際には、PayPalでの取引が基本になるケースが多いと考えられます。

s2Memberの無料版での支払い方法はPayPalのみです。

そのため、「クレジット決済」や「キャリア決済」「コンビニ払い」などの支払い方法の利用を強く希望する場合はあまり適さない可能性があります。

ただし、オンライン決済サービスの利用者は近年、急激な増加傾向にあり、オンライン決済サービスの敬遠は顧客を逃す危険性を有しています。

もし、オンライン決済サービスの利用を反対された場合は、まずPayPalへの理解を深めると円滑なオンライン決済サービスの導入へ繋がるのではないでしょうか。

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まとめ

s2Memberはプログラミングなどの専門的な知識がなくてもかんたんに会員制サイトを作ることができます。特に、複数の料金プランを作ることができる点や無料版であっても豊富な機能を搭載している点が特徴的です。ただし、英語表記しか利用できない点やUI/UXの古さから扱いにくく感じる場合があります。

会員制サイトの構築で課題やお悩みを感じた場合は、お気軽に弊社までお問合せください。