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ARTICLEWordPressで会員サイトを作るには?構築の手順や注意点について解説
WordPressを会員サイト化することにより、標準のサイトにはない機能を搭載できます。会員サイトが持つ強みを活かせば、効果的に利益を上げられるでしょう。今回は、WordPress会員サイトの必要性や構築時の手順などについて詳しく紹介します。
目次
WordPressの会員サイト化とは?できること4つ
WordPressを会員サイト化することでなにができるようになるのでしょうか。ここでは、大きなポイントを4つに絞って紹介します。この先着手していきたいことと関係があれば、会員サイトの立ち上げを検討してみることをおすすめします。
1.会員向けのコンテンツを公開できる
WordPressを会員サイト化すると、会員になった人限定でコンテンツを公開できます。会員向けのコンテンツを上手に活用している例として、新聞社のサイトなどが挙げられます。このようなサイトでは、記事の最初の部分は公開されていて、核心部分は会員向けコンテンツに設定されていることが多いです。
会員向けにコンテンツを公開することで、自社のサービスに興味を持っている潜在ユーザーの情報を集められます。会員登録時にメールアドレスなどの基本情報を獲得することは、その後のビジネスを有利に進める上で大切です。自社サービスに関心があるユーザーとの接点を創出するためにも、会員サイト化はよく使われている手法になります。
2.コミュニティを作成できる
コミュニティを作成することで、自動的にコンテンツが豊富になっていきます。同じ嗜好や考え方を持ったユーザーが、掲示板などで相互に交流することでそのやりとりがコンテンツとしてサイト内に蓄積していきます。一般的なコンテンツは、発信者とユーザーの明確な住み分けがありますが、コミュニティとすることでユーザー側にも発言権を与えられるのです。そうすることで、ユーザーはよりコンテンツに対する思い入れが強くなり、ファンが根強いコミュニティサイトへと成長していきます。
3.ユーザーが持つ権限を細かく管理できる
ユーザーの権限を細かく管理することも可能です。ユーザーごとに取り扱える情報に差をつけることで、安全にサイトを運営することが可能になります。例えば、初期に権限のレベルをいくつか設定しておき、実際にユーザーに権限を割り振ることが可能です。もちろん、ユーザーごとにオリジナルで権限を付与することもできるため、臨機応変に権限を制御できます。また、ユーザーランクを分類できるプラグインを導入することで、コンテンツの公開範囲を会員の権限やステータスに応じて切り分けることもできます。
4.有料コンテンツを作成できる
有料コンテンツを作成すれば、サイト運営によって収益の獲得が見込めます。コンテンツの内容は、デジタル配信できるものであれば対応可能です。文字情報はもちろんのこと、動画や音声なども有料コンテンツとして販売可能です。
また、自社の製品を販売することも会員サイト化することで対応できます。PR用の画像や動画、説明文を準備して、サイト内にアップロードすればオリジナルのECサイトになります。会員サイトの登録者数がある程度伸びてきたら、サイト内で自社の製品やサービスを宣伝するのも、賢い手法でしょう。すでにある有料プラットフォームを使う場合は手数料が取られるため、オリジナルサイトで活動する方がお得なのは言うまでもありません。
会員サイトを導入する必要性
この先、会社サイトをより効果的に運営していくために、会員サイトを導入する手段を検討してみる価値があります。ここでは、その理由を3点に絞って解説します。まだ、会員サイトを導入していない方は、導入の検討をおすすめします。
継続的な収益化が可能になる
会員サイトに登録しているユーザーは、登録していないユーザーよりも商品やサービスに興味を持っています。そのため、登録ユーザーに商品やサービスを訴求するのは、非常に効率的なマーケティング方法です。新たな顧客を獲得するのはもちろん、既存の顧客を満足させ続ける努力も同程度に求められます。このようなファン層の生の声を聞きやすい環境を作り出せるのも、WordPressで会員サイトを構築する大きなメリットになります。
顧客満足度UPにつながりやすい
会員サイトに登録しているユーザーは、すでに商品やサービスのファンになっている可能性が高いです。そのため、一般的なユーザーには無い視点のフィードバックを受け取れます。会員ユーザーからの要望に真摯に向き合うことでより強固な関係を築くことにつながります。既存の顧客を大切にするための理想的な環境を会員サイト内で構築していきましょう。また、会員限定のお得なサービスを打ち出すなど、一般的なユーザーよりも好待遇のサービスを提供することもおすすめです。
独自のコンテンツを提供できる
独自コンテンツは、会員ユーザーに非常に喜ばれます。なぜなら、会員ユーザーはすでに自社商品やサービスに関心を持っているからです。求めているものが近いユーザーの集まりになるので、ターゲットを絞った訴求が可能です。会員ユーザーに取って有益な独自コンテンツを定期的に配信することは、コアなファンを獲得することにもつながります。自社サイトに会員制を取り入れることで、マーケティングに基盤を固めることができるのです。
会員サイトと相性の良いビジネスモデル
会員サイトと相性がよいビジネスモデルにはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、代表的な例を3点紹介します。ひとことに会員サイトと言っても、その活用方法はさまざまです。自社のサービスや企業理念にあった活用の仕方をすることをおすすめします。
コンテンツやツールを提供したい
コンテンツやツールの販売は、会員サイトと非常に相性が良いビジネスモデルになります。大きな利点としてあげられるのは、デジタル配信可能であるため、配送コストや在庫を抱えるリスクが無い点などが挙げられます。データとして配信するコンテンツであれば、動画や音声、電子書籍の形式にして販売することをおすすめします。
ユーザーは会員サイトに登録することで、いつでもさまざまなデバイスを用いることで、購入したコンテンツにアクセスできます。ツールを提供したい場合は、月額利用料を設定し販売すると良いでしょう。会員サイトに決済機能を搭載することで、支払いを自動化できるため業務負荷もかかりません。会員サイトを開設することで自社コンテンツやツールを提供するための環境が整います。
同じ趣味嗜好を持った人たちでコミュニティを形成したい
ファン同士が相互にやりとりできる環境を提供できることも、会員制のサイトを立ち上げる大きな魅力になります。会員ユーザーは目指すものや好きなものが同じ集団になります。そのため、相互交流が活発になりやすいのです。会員ユーザー同士のやりとりはそのままコンテンツとして蓄積していくので、サイトが充実しやすくなります。コミュニティの形成は、アドバイスし合ったり励ましあったりするなどの血の通ったやりとりになり、そういったコミュニティの需要は非常に高くなっています。
芸能人やアーティストのファンクラブを開設すれば、グッズやチケットの販売などがサイト内で完結します。1つの同じ好みや目的を持った集団を形成することは、オンライン空間であっても、ビジネスにおいて大きな強みになるのです。
定額サービスの配信や商品を提供したい
会員サイトは消耗品の販売と非常に相性が良いです。ウォーターサーバーの水や食材のパッケージなど、毎日使うものを会員サイトで販売すれば、安定的な収益が見込めます。サイト内に決済機能をつけておけば、ユーザーの買い忘れを防ぎ、支払いも自動化できるため、業務負荷を減らせます。
また、定額サービスも会員サイトで運営するとよいでしょう。コンサルティングや資格試験の授業動画配信、定額制のエステなど、このようなサービスの顧客情報や決済は会員サイトで管理されていることが多いです。
WordPressで会員サイトを導入するメリット5選
WordPressを導入することで得られるメリットは複数挙げられます。ここでは、その中でも特に顕著なメリットを5つ紹介します。詳しく見ていきましょう。
1.かんたんに構築できる
WordPressを用いて会員サイトを導入することは、一から会員サイトを立ち上げるのに比べてかんたんです。会員サイトにはさまざまな機能が必要です。ログイン機能から、権限レベルの設定・セッション機能などの専門的な知識が求められます。一方WordPressはそのような複雑な機能がプラグインによってパッケージ化されています。
これにより、あまりITについて詳しくなくてもかんたんに会員サイトを構築できるようになっています。プラグイン導入から、会員サイトが立ち上がるまで3日~5日程度になります。短期間で構築できることからも、WordPressで構築することの容易さがわかるでしょう。
2.ユーザーとの関係が密になる
会員サイトを開設することで、ユーザーとの関係性を密にすることが可能です。自社商品やコンテンツに興味があるユーザーを抱え込むことで、ユーザーの育成にもつながります。現代社会において、ネット上には雑多な情報があふれかえり、どの情報も心に刺さらず価値を見いだせていない方は多いです。
だからこそ、自分の好みや求めていることにダイレクトに答えてくれるコンテンツやサービス、ツールが提供されている会員サイトは需要があるのです。会員限定で情報を提供すれば、会員ユーザーに特別感や優越感を与えられ、さらなる購買行動を促せます。
3.登録した会員のメールアドレスが取得できる
会員サイトを構築することで、顧客のメールアドレスを取得できます。アカウント取得時にメールアドレスの登録をしてもらうことになるため、ごく自然に顧客情報が手に入るのです。顧客のメールアドレスを取得することで、新しいサービスや商品の情報やキャンペーンの開催などを知らせることができます。
定期的に情報を発信することで、興味が薄れかけた顧客の興味を呼び起こし、顧客の中に眠っていた潜在ニーズの発見にもつながります。自社情報を拡散できる範囲を大きくできる点においても、会員サイトの導入はビジネス上有利に働きます。
4.コストが抑えられる
WordPressを用いて会員サイトを構築することで、一からサイトを立ち上げたり業者に外注したりするよりも、コストを大幅に押さえることが可能です。WordPressで会員サイトを立ち上げる際にかかる費用は、ドメイン費用とサーバー費用に留まります。一方外部委託した場合、初期費用で100万円近く、月額費用で数万円かかる場合もあるのです。
もちろん、自社ですべて対応することもできますが、専門的なIT知識が必要になるため費用対効果が合いません。WordPressで会員サイトを構築すれば、会員サイト化するのに必要なプラグインは無料の場合が多いのは大きな魅力です。初期費用や月額費用も別途かからないため、WordPressで会員サイトを構築することをおすすめします。
5.顧客の囲い込みができる
継続的に利用するユーザーを増やすことは、安定した収益を上げるために重要です。会員サイトを構築することで、顧客の囲い込みをするために必要な地盤をつくれます。会員ユーザーは自社の製品やサービスに興味があり、継続的な顧客になる可能性が高いユーザー層になります。
興味があるところから購入したくなるほどまでにニーズに引上げるのは、一般ユーザーよりもハードルが低いでしょう。ユーザーを会員制で囲い込んだ有名な企業として「コストコ」が挙げられます。所属意識を刺激することや、一般ユーザーとの差別化を明確に打ち出すことで潜在ニーズを顕在ニーズへと引上げられます。
WordPressで会員サイトを構築する方法
会員サイトを構築する上で欠かせない手順を3stepに分けて紹介します。サイトを新たに構築するとなると、ハードルが高い印象があります。しかし、3つに分解することで、やるべきことが明確になり、比較的容易に着手できるでしょう。
step1.どのような会員サイトにするのかを決める
会員サイトとひとことに言っても、目的や用途によってさまざまな種類が存在します。種類や目的別にどのようなサイトが存在するのか、その例を紹介します。
・会員のみに限定の記事やコンテンツを公開するサイト
・会員のレベルによって、公開する記事やコンテンツが異なるサイト
・会員同士でコミュニケーションがとれるサイト
これらの機能を組み合わせたりすることで、自社独自の会員サイトにカスタマイズ可能です。まずは会員サイトを立ち上げる目的を明確にし、それに合わせて適切な機能を備えた会員サイトを構築しましょう。
step2.WordPress会員サイトに持たせる機能を決める
会員サイトの目的が決定したら、次はサイトに持たせる機能を決定しましょう。どのようにサイトを運営するのかによって必要な機能を洗い出す必要があります。機能によって導入するプラグインも異なるため、慎重に選びましょう。代表的な機能について紹介します。
・会員登録に承認が必要か否か
・会員ごとにランク分けをするか否か
・決済機能をつける否か
・コミュニケーション機能をつけるか否か
会員サイトはシンプルなものから複雑なものまで幅があります。目的に合わせてカスタマイズしましょう。
step3.機能を満たすプラグインを導入する
会員サイトの運営方針を決め、それに必要な機能の洗い出しが完了したら、次は機能を満たすプラグインを導入します。これで、会員サイトの構築は完了です。想像よりも単純だったのではないでしょうか?この後に、コンテンツを充実させたり会員ユーザーを増やしたりといったような施策が必要になります。
WordPressで会員サイトを構築するときの注意点
WordPressで会員サイトを導入することは、業務量の面でもコストの面でもメリットが非常に多いです。しかし、気をつけるべきポイントもいくつかあります。安全に自社会員サイトを運営していくのにあたって大切なポイントを2点紹介します。
セキュリティ対策を万全にしておく
会員サイトは自社運営のサイトになります。そのため、個人情報や企業の情報が不正に外部へ漏れ出さないように、必要最低限のセキュリティ対策は必要です。IT化が急速に発展した現代において、サイバー攻撃は他人事ではありません。サイトの運営には、自社の知的財産や顧客のプライバシーを守る義務が発生します。また、会員ユーザーになりすまして悪質な振る舞いをされる可能性もあります。会員だからと言って気持ちを許さず、不審な行動があれば目を光らせておく姿勢が必要になるでしょう。
合わせて読みたい記事「WordPressで会員サイトを構築する時のセキュリティ対策を解説」
ユーザーに対して付与する権限をしっかり管理する
ユーザーに与える権限のレベルを確実に管理していく体制を整えることも重要です。会員サイトは、顧客がWordPressのユーザーとしてログインできる機能をもつサイトになります。つまり、権限設定を間違えれば書き換えてはいけない情報を書き換えられてしまう可能性があるのです。
悪意のあるユーザーがサイト内のコンテンツを編集できる権限を与えられた場合、会員サイト内が荒らされてしまうでしょう。このような事故が起こらないようにするためにも、権限レベルを厳重に管理する体制欠かせません。
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まとめ
会員サイトを立ち上げるには、WordPressを用いると非常に便利です。専門知識も必要ないため、比較的かんたんに導入や運営が可能です。もちろん、気をつけるべきポイントもありますが、正しく管理できていれば恐れることはないでしょう。会員サイトを構築し、自社の商品やサービスの固定客を増やすことでより安定的な収益が見込めます。お手軽に始められるWordPressでの会員サイト開設を検討してみることをおすすめします。