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ARTICLECMSとしてWordPressを使用するメリットとデメリットとは?
オウンドメディアを運営する際、世界でいちばん使われているCMSがWordPressです。
豊富なプラグインと高いカスタマイズ性を備え、初心者でも使いやすいのがメリットとされています。
その一方でセキュリティリスクに不安を抱えているのも事実です。メリットとデメリットを理解してWordPressを使いましょう。
「オウンドメディアならWordPressは必須」なのか?
企業がオウンドメディアとしてブログを活用するとき、そのCMS(Content Management Systems)としてWordPressを活用するケースが増えています。
CMSの中では、WordPressが圧倒的なシェアを誇ります。オーストラリアのコンサルティング会社であるQ-Success社が提供している調査サービスW3Techsによると、2017年11月時点で全CMSに占めるWordPressのシェアは実に59.7%です。世界中でCMSが数百も存在する中で、WordPressの存在感は圧倒的です。
参考:Usage of content management systems for websites
利用者が多いため、セキュリティ対策も日進月歩です。またプラグインが充実しているので、デザインや機能を自社なりにカスタマイズすることが比較的容易でもあります。こうなると、WordPressがベストな選択肢であるようにも見えますね。
WordPress以外のCMSについては、「NORENとMovable Typeのメリット・デメリットとは? NORENとMovable Typeのメリット・デメリットとは?」をご一読ください。
WordPressのメリット3点
WordPressのメリットは、自由度が高く情報・機能が豊富であるということです。なかでも下記3つの点でWordPressは他と比べて魅力的であると言えます。
- デザインのカスタマイズが簡単である
- WordPress の情報が多い
- WordPress は SEO に強い
第一に、テンプレートの種類が豊富で、自社ならではのユニークなレイアウト・デザインへの変更が可能なことです。HTMLやCSSの知識がなくても、テンプレートを利用することで見た目のよいサイトを短時間で作れます。
テンプレートには無料のものも有料のものもあります。特に有料テンプレートであれば、SEO対策にまで気を配ったものを手に入れることができます。もちろん、HTMLやCSSを編集してカスタマイズもできます。
第二に、分からないことがあればすぐ情報を得られることです。仮にHTMLやCSS、プラグインや管理画面の使い方など分からないことがあったとしても、インターネット上で検索すればいくらでも無料で情報を入手できます。
WordPressの利用者が多いからこそ、自分の悩んでいることはこれまで誰かが悩んだことであり、必ず解決策を見つけやすいのです。
第三に、SEOに強い点です。ソースコードの内部構造的にもSEOに適しているとされているだけでなく、「All in One SEO Pack」をはじめとして、SEO最適化のためのプラグインも数多く用意されています。
もちろん、こうしたプラグインの使い方についてもインターネットで調べられます。 このように、誰もが使っているからこそ使い方についての情報が豊富にあり、初心者でも使いやすいのはWordPressの大きな長所でしょう。
WordPressで会員サイトの構築が可能です。詳細は「WordPressユーザー必見!ノンプログラミングで会員サイトを開発する」をご覧ください。
デメリットも多いWordPress。運営には要注意を
一方で、誰もが使っているからこそのデメリットにも目を向ける必要があります。具体的には、セキュリティや表示速度などの問題です。
シェアNo.1であるWordPressには、毎日のようにセキュリティリスクや乗っ取り事例などの情報が出てきます。たとえば、
- WordPressのバージョンアップのときにセキュリティホールが見つかる
- プラグインがトラブルを誘発するような悪意のあるコードになっていること
- 管理画面のIDやパスワードが破られてしまう
ということです。
無料ブログプラットフォームであれば、運営会社がセキュリティ対策をしてくれます。ところがWordPressのようなCMSでは、自身でできる限りのセキュリティ対策をとり、自衛しなければいけません。
- 管理画面の二段階認証を導入する
- バージョンアップ時には必ずバックアップをとって管理を厳重にする
- セキュリティ対策用の最新版プラグインを入れておく
など運営側も知識を得ておく必要があります。
自社内でWordPressのセキュリティ対策をするリソースがないようであれば、外部の専門家に管理を外注してしまうのも一つの手でしょう。ただし、対策内容の意味が理解できる程度の知識は備えておいた方がよいでしょう。
表示速度の問題も、WordPressにはつきまといます。ありがちなのは、プラグインを入れすぎたりデザインをカスタマイズしすぎたりして、ソースコードが煩雑になってしまうパターンです。
ページのロード速度はSEOにも影響を与えます。 表示速度を上げるためには、プラグインの数を最低限にすることです。もちろん、セキュリティやSEO対策のために必要不可欠なプラグインはあります。
不要なものは削除し、HTMLやCSSを編集することでプラグインの機能を代替できないか検討してみましょう。あるいは、セキュリティ対策と同様にデザインやレイアウトも外注するのもよいでしょう。
WordPressは大変使い勝手のよいCMSではありますが、その一方で全く知識のない担当者が運営を続けるにはリスクがあるのも事実です。担当者を教育するのか、または外注するのか、運営方法を慎重に検討する必要があります。