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ARTICLEウェビナーの料金相場とは?料金の決め方とおすすめのツールを紹介
ウェビナーの料金設定は、いくらぐらいが適正なのでしょうか?価格次第で集客性や満足度が変わってきますので、適正価格を設定する必要があります。料金設定の決め方や主催者側の経費、おすすめのウェビナーツールを紹介します。
目次
ウェビナーの料金相場とは?
ウェビナーの料金相場について、代表的なウェビナーツールであるZoomを例に挙げて解説していきます。
Zoomでは、ライセンス(プロプラン月額2,000円)とオプションのアドオンプラン(500人まで月額10,700円)を合わせて、最低12,700円からウェビナーを使い始めることができます。
しかし、ウェビナーに参加する人数や、Zoomのホスト権限を使用できる人数などよって価格が変動するため、以下にZoomの各プランの詳細について解説してきます。
Zoomの4つの料金プラン
Zoomには
- 基本(無料)
- プロ
- ビジネス
- 企業
の4つの料金プランがあります。
各プランの料金は下記の表のとおりです。
プラン名 | 月額契約 | 年間契約 |
基本プラン(無料) | 無料 | 無料 |
プロプラン | 2,000円 | 20,100円 |
ビジネスプラン | 2,700円 | 26,900円 |
企業プラン | 2,700円(要お問い合わせ) | 32,300円(要お問い合わせ) |
以下に各プランの違いを解説していきます。
1. 基本(無料)プラン
Zoomの基本(無料)プランの主な内容は
- 最大で40分間のミーティングができる(ウェビナーは不可)
- 同時に参加できる人数は100人まで
上記のような制限はありますが、無料で使うことができます。
しかし基本(無料)プランではウェビナーをすることができないため、ウェビナーを行うためには、最低でも次に紹介するプロプランを契約する必要があります。
2. プロプラン
Zoomでウェビナーを行うためには、最低でもこのプロプランを契約する必要があります。
プロプランの金額は、月額2,000円、年間20,100円で使用することができます。
プロプランの主な内容は
- 時間制限なしでミーティングができる
- ホスト権限を最大9人まで使うことができる
- SNSストリーミングを行うことができる
3. ビジネスプラン
ビジネスプランは、月額2,700円、年間26,900円で使用することができます。
その機能はプロプランの機能に加えて、下記のようなものがあります。
- ミーティングの参加人数が最大300人になる
- ホスト権限を10人〜99人まで使うことができる
- スングルサインオン(SSO)
- 管理対象ドメイン
- 会社のブランディング
4. 企業プラン
企業プランは、月額2,700年、年間32,300円から使用することができます。
その機能は、ビジネスプランまでの機能に加えて、以下のようなものがあります。
- ミーティングの参加人数が最大500人になる
- 100人以上のライセンスを使用することができる
- トランスクリプションを使うことができる
- クラウドストレージ無制限
ウェビナーの参加人数に応じたアドオンプランを契約する
Zoomでウェビナーを行う場合、上記の有料プランに加えてオプションのアドオンプランを契約する必要があります。
ウェビナー参加数に応じて下記の表のとおり金額が変動します。
参加人数 | 月額料金 | 年間料金 |
500人 | 10,700円 | 92,800円 |
1000人 | 45,700円 | 45,7000円 |
3000人 | 133,100円 | 1,330,600円 |
5000人 | 334,700円 | 3,346,600円 |
10000人 | 872,300円 | 8,722,600円 |
10000人以上 | 営業部にお問い合わせ | 営業部にお問い合わせ |
ここまでの解説をまとめると、
ウェビナーのみが目的の場合は、1番安価なプロプランを契約した上でウェビナーの参加人数に応じたアドオンプランを契約しましょう。
一方でウェビナー以外に社内でのミーティングにもZoomを活用する場合は、社員数やホスト権限を使用したい人数に応じた有料プランを選ぶようにしましょう。
ウェビナーの需要が急速に増している
2020年になって、ウェビナーの需要が急速に増加しています。その理由は何でしょうか。そもそもウェビナーとは何を指すのか、ウェビナーの定義と、市場の変化についてまずは見ていきましょう。
ウェビナーはWebとセミナーの造語
ウェビナーとは「Web」と「セミナー」を合わせた言葉です。一言で表せば「オンラインで行われるセミナー」のことを指します。
通常、セミナーはどこかの会場やオフィスを借りて行いますが、ウェビナーの場合は、インターネット環境があれば場所を問いません。
近年、ウェビナーの需要が急速に増えています。
コロナ禍による影響や技術の発達
なぜ2020年になってからウェビナーが急増したのかといえば、コロナウイルスの影響によるところが大きいです。
コロナウイルスによって密集した会場の中に人が集まることを避けた結果、セミナーをオンラインで行う方法にシフトする企業が増えています。
また、ライブ動画の配信環境が整備されてきたという背景もあります。今後ウェビナーを行う企業はさらに増えていくのではないでしょうか。
ウェビナーのメリット
ウェビナーにはセミナーにはないオンラインならではのさまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのかを解説します。
費用や手間を削減できる
ウェビナーの最大のメリットはコストと労力の削減です。まずウェビナーは会場が必要ありません。そのため、会場のレンタル費や機材費などが一切かからないのです。
加えて、当日の入場受付や設営のスタッフも不要なので、スタッフの手間と人件費を削減できます。
どれだけ大きな規模のウェビナーを開催しても会場の利用料、会場設営のコストが一切かからないのが、ウェビナーの大きな利点といえます。
集客範囲の広さ
例えば、東京でセミナーを開催するなら、参加者は主に関東近辺に絞られてしまいます。しかしウェビナーの場合、全国各地はもちろん、海外からであっても参加が可能です。
時間の都合が付きやすいのもウェビナーの特徴です。セミナーの場合は、開催時間に会場入りしてもらわなければならないため、時間の都合で参加できない人もいたでしょう。
ウェビナーは録画配信もできるので、参加者が都合のよい時間に参加できます。
情報をわかりやすく伝えられる
セミナーの場合、話者から離れて座っている人は内容が聞き取りにくい、モニターの内容が確認しにくいといった問題が発生します。
ウェビナーは配信環境さえ整えれば、参加者に平等にセミナー内容を届けることができます。資料などはいま見ているところを映像で共有することも可能です。そして、動画として配信すれば、何度も見直すことができます。
こうした点から、ウェビナーは参加者の情報に対する理解度が深くなる傾向にあります。
ウェビナーの料金を決める要素とは
ウェビナーを開催するにあたっては、テーマやゲスト、当日の段取りなど決めることが色々あります。料金設定もその一つです。
ウェビナーの料金設定はどのように決めたらよいのでしょうか。
ウェビナーの時間
開催時間によって、登壇者、撮影・配信スタッフの拘束時間が変わってくるので、ウェビナー全体にかかるコストも変わります。
1時間よりも2時間、それよりも半日、1日がかりのウェビナーの方が料金が高くなるのは必然です。
参加者の視点から見ても、1時間のウェビナーで1万円は高いという不満は出るかもしれませんが、半日のウェビナーであれば納得される可能性も高いといえるでしょう。
ウェビナーの内容
内容が専門的になるほど、価値が高まるので料金を高く設定しても集客できるでしょう。専門家を登壇者に招く場合や、技術講習系などの内容です。
一方、自社商品のPRなど、セミナーを宣伝目的も兼ねて開催する場合は、料金を低めに設定し集客を優先することもあるでしょう。
講師や主催者の実績
有名な講師や専門家であれば、集客性の向上が期待できます。 その講師のこれまでの実績を考慮した上で価格設定をしましょう。
また、主催側の実績も考慮する必要があります。主催者がこれまで、大規模なセミナーや、会社として大きな実績があるのであれば、参加者も信用して集まりやすくなります。
参加者の属性
参加者の属性を考えましょう。例えば、起業家や投資家を対象としたセミナーであれば、料金を高く設定しても問題はないでしょう。
しかし、例えば主婦層に向けた節約術のウェビナーでは、金額を高く設定すると参加者が集まらなくなる可能性が高くなります。
参加者がどのような人達で、どのような目的でウェビナーに参加するのかも、料金設定をする上で重要です。
ツールや撮影費用
これは主催者側がウェビナーを開くためにどのぐらいコストをかけたのかということです。コストと金額設定次第では、ウェビナーが盛況だったとしても赤字になってしまうこともありえます。
撮影機材や配信設備、ゲストへの報酬、ウェビナーツールの利用料金から、コストを算出します。特にウェビナーツールは無料で使えるものもあれば、数十万円の高額ツールもあり、さまざまです。
料金設定を下げたい場合は、コストを抑えるよう工夫しましょう。
ウェビナーの満足度を高めるポイント
ウェビナーの満足度は重要な指標です。満足度が高ければ、参加料金にも納得しやすく、次のウェビナーのリピーターとなる可能性もあります。
ウェビナーの満足度を高めるポイントをしっかり押さえておきましょう。
特典やゲストを用意する
ウェビナーの質を高くすることはもちろんですが、それ以外にもゲストや特典を工夫しましょう。
その業界で有名な人物がゲストとして参加するようなことがあれば、ウェビナー自体の付加価値が高まり、参加者の満足度も高くなります。
特典としては、ウェビナーの動画や教材、無料レポートなどが考えられるでしょう。
そのウェビナーでしか入手できない特別感は、参加者の満足度につながりやすくなります。
配信環境を整える
ウェビナーの内容が濃厚であっても、それが伝わらなければ意味がありません。画像や音声の質が悪いと、参加者の理解度や満足度が低くなるでしょう。
特にネットの接続環境は重要です。配信中に音声が途切れる、頻繁に映像が停止してしまうといった環境では参加者はストレスを抱えます。最悪の場合、配信を中止しなければならなくなります。
こうしたトラブルが発生しないように、撮影機材やPCはある程度スペックがあるものを選びましょう。
ウェビナーを成功させるポイント
ウェビナーを成功させるためには、どんな点に注意すればよいのでしょうか。押さえておくべきポイントや主催者側の心構えについて解説します。
目標とターゲットの設定
ウェビナーが成功か失敗かを判断するために具体的な目標を立てましょう。
目標はウェビナーの収益であったり、ウェビナーで紹介したサービスへのコンバージョンだったり、自社サイトへの訪問者数であったりと、具体的な数字を設定します。
ターゲティングについても考えましょう。ターゲットの年齢や性別、職業などを具体的に設定して、ウェビナーの内容を考えたり、参加費の設定を行う必要があります。
ターゲット設定が曖昧だとウェビナーの宣伝がしにくくなりますし、想定している参加者集まらないという事態になりかねません。
リアルタイム配信と録画配信の両方を活用する
ウェビナーには主に2種類の方法があります。リアルタイムの映像を流すライブ配信と、録画した映像を配信する手法です。
ライブ配信の場合、参加者の質問や意見にその場で答えられるというメリットがあり、録画配信の場合は、参加者が何度も見返せるというメリットがあります。
このほか、ライブ配信したものを後に企業サイトで録画配信するという方法もあります。
一つの方法にこだわらず、色々な配信方法を織り交ぜてウェビナー運営をしましょう。
参加者ファーストを心がける
参加者の視点に立って、心地よく参加できる環境と内容に仕上げていきましょう。例えば、参加者の中にはスマートフォンやタブレットで参加する人もいます。マルチデバイスへの対応は不可欠です。
参加するために入会・登録や個人情報の入力が必要なツールを使うと、参加者が面倒になってしまい、ウェビナーをキャンセルしてしまう可能性も高まります。
URLのクリックだけで参加できる仕組みや、事前のオンライン決済といった環境を整えましょう。
参加者が内容を整理するよう、ときどき質疑応答の時間を設けたり、重要な部分は話すペースを落としたりと、話者側の配慮も必要になってきます。
ウェビナーにおすすめのツール
ウェビナーを開催するにあたって、ツール選びは重要です。ツールによって機能も違い、料金やサポート体制も変わってきます。
ここでは、ウェビナーにおすすめのツールを、ツールの特徴とあわせて紹介しましょう。
シェア率の高いZoom
オンラインツールの中でも、高いシェア率を誇っているのが「Zoom」です。通常100人が同時参加でき、追加費用を払えば、視聴だけなら1万人が参加できる大規模なウェビナーを開催できます。
主催者の共有画面をピックアップする機能や背景を好きに設定できるユニークな機能が揃っているほかに、挙手機能や参加者をパネリストへの昇格、チャット機能などさまざまな機能が利用できます。
オンライン決済機能やマーケティングツールとの連携もでき、集客アップにも活かせるツールです。導入も簡単で、初めてウェビナーを主催する方にもおすすめです。
安定した回線のCocripo
100人以上の参加者がいても、ネット回線に問題がなければ遅延を発生させずにリアルタイム信が可能です。参加者と主催者でラグを生じさせず、安定した配信が行えます。
参加者のアンケート結果やセミナーのデータを管理する機能、設定や操作が簡単な点も、広く使われている理由です。サポート対応も充実していて、困ったことがあればいつでも専門の担当者に尋ねることができます。
無料オンライン説明会も実施していて、ツールの使い方、実際にどのようにウェビナーの準備をしていくのかなどを教えてくれます。
多彩なツールを搭載したLiveOn
高品質・高機能・簡単操作と三拍子揃ったツールです。最大でハイビジョン画質(1280×720)前後に対応している高画質の上に、音源もCDに近い32KHzもあります。
参考資料を参加者と共有できる機能をはじめ、メディア再生、ホワイトボード、録音録画、グルーピングやアンケート機能などウェビナーで欲しい多彩な機能が揃っています。
ウェビナーの質をより向上させたい方におすすめです。
配信形式を選択できるV-CUBEセミナー
全世界の最大1万台のPCに配信できます。日本語以外にも、英語・中国語・タイ語・インドネシア語に対応している上に、マルチデバイスにも対応しているので、高い集客性が見込めます。
ライブ配信・オンデマンド配信などさまざまな配信形式に対応しているのも魅力です。サポートも手厚く、配信のためのスタジオも用意しています。
アンケートの作成・集計も可能です。今後のセミナーやサービスの改善に役立てましょう。
動画編集機能を持つQumu
ウェビナーの中にはリアルタイムの配信ではなく、すでに収録した動画を流すオンデマンド形式のウェビナーなどもあります。
Qumuは直感的な動画編集作業が可能なウェビナーツールです。字幕の挿入やトリミング、シーンの並べ替えなどを、他ソフトを使わずに行うことができます。
ユーザーがどの動画を何%まで再生したかの視聴解析や、モバイルで撮影した動画のアップロードも行えて便利です。
ウェビナーももちろん、社内研修やトレーニング目的で運用することも可能です。
カスタマイズ機能が豊富なAdobe Connect
最大1,500人が参加できるウェビナーを開催できます。CMSが付属していて、ウェビナーの登録ページやメールなどを作成することも可能です。
動画の編集機能も付属しているほかに、リマインダーや登録フォームの作成などが簡単に行える高性能なウェビナーツールです。他のソフトとの連携も可能で、自社ソフトと合わせて利用することもできます。
Adobe製らしいカスタマイズ機能の豊富さ、セキュリティの高さが魅力です。1カ月間の無料体験期間も設けられています。
Cisco Webex Events
無料プランでも100名までが参加可能で、有料プランでも1アカウント数千円と、コストパフォーマンスの良いツールです。高画質で録画も可能、マルチメディアコンテンツの共有もできる、リアルタイムにアンケートを実施することができるなど、リアルタイム配信に必要な機能が揃っています。
クレジットカードやPayPalの支払いも可能で、招待状も豊富なテンプレートの中から作成できるため、参加の敷居を低くすることが可能です。サポート体制も手厚く、低コストながら高機能なウェビナーツールと言えます。
まとめ
ウェビナーの料金設定は、参加者の属性やウェビナーの内容、目的やコストなどさまざまな要因によって設定する必要があります。
特に重要なのは参加者の満足度です。参加者の満足度が低い場合、料金に不満を持ち、顧客になる可能性が低くなるでしょう。
満足を高めるためにも事前準備を入念に行い、ウェビナーに適したツールを選んで活用しましょう。ゲストや特典を充実させるといった、内容以外の部分にも目を向けてみることが重要です。
また、ウェブナー告知から運営・分析まで全てをワンストップで効率化していきたい方には、弊社のイベントの大小に関わらず、定額制・使い放題のウェビナーオンライン受付管理「SPIRAL®」もおすすめです。問い合わせ・資料請求は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。