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会員サイト構築

会員制サイトに必要なフロント・バックエンド機能一覧

掲載日:2023年1月4日更新日:2024年2月21日

メールアドレスなどを登録した顧客のみが閲覧できる会員制サイトを作ると、売り上げ以外にも顧客満足度を上げる効果があります。本記事では会員制サイトを作るときに必要な機能を解説します。フロントエンド・バックエンドに分けて解説するので、参考にしてください。

会員制サイトとは?

会員制サイトとは、会員登録を行ったユーザ向けのサイトのことです。会員に向けて情報発信を行ったり、コミュニティを作成するケースが多いです。

会員登録したユーザーのみがすべてのページの閲覧・サービスの利用ができるクローズドタイプと、会員登録していないユーザーも一部閲覧・利用できるオープン・セミクローズタイプがあります。

会員制サイトを作る目的

会員制サイトを作成する目的は以下のように様々です。

  • 会員にのみ有益な情報を提供したい
  • 会員情報を集めたい
  • 自社のファンを増やしたい

会員制サイトの種類3つ

会員制サイトには3つの種類があります。

  • オープンサイト
  • クローズドサイト
  • セミクローズドサイト

オープンサイトは誰でもアクセスできるサイトのことで、会員登録が不要なECサイトなどが該当します。マイページにアクセスするときや会員の方が注文するときにログインする必要があります。

クローズドサイトは、一般公開されていないサイトのことで、サイトを閲覧するために会員登録及びログインが必要なサイトのことです。会員登録していないユーザーがブラウザ上で見ると、ログイン画面だけが表示されるケースと、会員登録の申請画面が表示されるケースの2通りがあります。クローズドサイトは一般公開されていないため、SEO対策を行うことができないという特徴があります。そのため、新規顧客獲得は検索エンジン以外から行うことになります。

セミクローズドサイトは、情報を一部公開しているサイトのことです。商品を注文するときに会員登録が必要なECサイトなどが該当します。会員登録をしなくても情報にアクセスすることができるので、新規顧客にアプローチも可能です。BtoBの卸売りサイトで多くみられるサイト形式となっています。

会員制サイトに必要なフロントエンド機能

webプログラミングのコンセプトイラスト、フロントエンド・バックエンド・フルスタック開発のイメージ図

会員制サイトに必要なフロントエンド機能は以下の通りです。

  • 会員登録機能
  • ログイン・ログアウト機能
  • マイページ
  • 新着情報などの通知機能
  • 検索機能

フロントエンドとは、WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分のことです。わかりやすく例えると、ユーザーが文字を入力したり、ボタンをクリックしたりする部分のことを指します。

フロントエンドの開発で利用する言語は主に、HTMLやCSS、JavaScript、TypeScriptですが、最近ではReactやVue.js、Next.js、Nuxt.jsなどを利用するサイトも増えています。

フロントエンドの機能について一つずつ解説します。

会員登録機能

会員制サイトには会員登録機能が必要です。メールアドレス、名前、住所、電話番号、ID、パスワードなどの必要項目を入力して会員登録を行います。

ログイン・ログアウト機能

サイトを利用するときにログインする機能とログアウトをする機能が必要です。

マイページ

会員制サイトにはマイページ機能が必要です。

ログイン・ログアウトと対になるような機能で、ほとんどの会員制サイトにある機能です。

会員制サイトによっては、「お気に入り機能」「いいね機能」「見積依頼履歴」「資料ダウンロード履歴」などの情報を確認できる機能もあります。

新着情報などの通知機能

マイページに搭載されているケースもありますが、会員制サイトには新着情報などの通知機能が搭載されています。

会員属性に応じて通知をだし分けることもできるので、ユーザが必要としている情報を提供して顧客満足度を向上させます

なお、顧客の属性情報としては以下のようなものが当てはまります。

  • 会社名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 代表者名
  • 資本金
  • 従業員数
  • 上場/非上場
  • 決算月
  • 業種
  • 事業内容
  • ホームページURL
  • SNSアカウント

検索機能

会員制サイト内の商品、サービス、コラムなどを検索する機能です。

Elasticsearchのような全文検索エンジンを利用することで高速化を実現できます。

会員制サイトに必要なバックエンド機能

会員制サイトに必要なバックエンド機能は以下の通りです。

  • 会員情報管理機能
  • コンテンツ投稿機能
  • メールなどの配信機能
  • 問い合わせ管理機能
  • 会員制サイトに必要なその他機能
  • セキュリティ

バックエンドは、サーバーサイドやデータベースのシステムなど、ユーザーの目に見えない部分のことを指します。

バックエンドの開発で利用する言語には、JavaやJavaScript、PHP、Python、Rubyなどがあり、それぞれのプログラミング言語のフレームワークを利用して開発されることが多いです。

会員制サイトに必要なバックエンド機能について一つずつ解説します。

会員情報管理機能

会員登録しているユーザの情報を閲覧したり、ダウンロードしたりする機能が必要です。

購入履歴、ダウンロード履歴、お問い合わせ履歴、メール配信履歴などを蓄積するケースが多いです。

コンテンツ投稿機能

最新情報やブログなどのコラム記事、動画や画像を公開するための機能です。

会員制サイトでは顧客属性に応じて情報をだし分けるケースが一般的です。

メールなどの配信機能

メルマガなどの機能も会員制サイトのバックエンド機能として必要です。外部のメール配信ベンダーのエンジンを利用することが一般的ですが、選定は慎重に行う必要があります。

また、メールの配信機能はMA(マーケティングオートメーション)ツールを導入することで実現可能です。

問い合わせ管理機能

ユーザからの問い合わせに対応するのも必要なバックエンド機能です。

会員制サイトの目的やメリットに顧客満足度の向上や顧客との信頼関係の構築があるので、この機能は非常に重要です。

会員制サイトに必要なその他機能

会員制サイトに必要なその他機能を紹介します。

セキュリティ

会員制サイトにはセキュリティが非常に重要です。

もしショッピングもできる会員制サイトとするならば、クレジットカード情報の管理も必要です。 万全なセキュリティ対策が行われていない場合、企業とユーザーともに大きな損失が出てしまう可能性があります。

そのため自分のWebサイトがサイバー攻撃によって不正アクセスされ、重要な情報や顧客情報が流出してしまったというような問題が発生しないように対策する必要があります。

実は、不正アクセスは会社の大小関係なく起きている問題です。

個人情報流出と聞くと、「大企業や有名なサイトだけが狙われるんじゃないの?」と思われがちですが、実際には小さい小規模なサイトでも流出する可能性があることを覚えておきましょう。

実際に過去起きたセキュリティ事故としては以下のようなものがあります。

2018/08/02アサヒ軽金属のネットショップに不正アクセス – 最大7.7万件のクレカ情報が流出か
2018/07/27職員と部署のメールアカウントに不正アクセス、メール漏洩やスパム送信など – 明治大学
2018/07/13アンケートシステムに不正アクセス、個人情報が流出 – Z会グループ会社
2018/06/28教職員アカウントに不正アクセス、メールが外部へ転送 – 沖縄県立看護大
2018/06/26委託先予約システムに不正アクセス、顧客情報12万件が流出 – プリンスホテル
2018/06/15海外子会社に不正アクセス、顧客情報流出の可能性 – 野村HD
2018/06/13通販サイトに不正アクセス、アカウント情報が流出か – 京都の飲食店
2018/06/12アカウント情報3.7万件が海外サイト上に流出 – キルフェボン
2018/05/31顧客情報9.2万件含むサーバーに不正アクセス – パーソルキャリア
2018/05/18攻撃者がメール転送設定を変更、受信した個人情報が外部に – 立命館大
2018/05/17コンタクトレンズ販売サイトでクレカ情報が流出、複数顧客で被害 – メニコン子会社
2018/05/09森永乳業の通販サイトに不正アクセス – クレカ情報流出の可能性
2018/04/27不正アクセスでイベント参加者の個人情報流出、匿名の通報で判明 – 忍野村
2018/02/28東芝グループ会社に不正アクセス – メール情報流出の可能性
2018/02/26ポルシェジャパンに不正アクセス、顧客情報2.8万件が流出 – 独親会社からの指摘で判明

引用:http://www.security-next.com/category/cat191/cat25

この表をみてわかるように、大小関係なくセキュリティ事故は発生しています。会員制サイトにかかわらずWebサイトで最も大切なのは予防することです。できるだけセキュリティの高いツールを選ぶようにしましょう。

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まとめ

本記事では会員制サイトに必要な機能について解説しました。

会員制サイトにはフロントエンド・バックエンドの開発が必要です。必要な機能を洗い出して一つずつ開発していくようにしましょう。