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ARTICLE定期購入の管理とは?仕組みや利用メリット・セキュリティ面を解説
定期購入の管理ができると、毎月定期的な売り上げが確保でき、ユーザーも買い忘れなどがなく安定して商品やサービスを提供できます。定期購入管理システムを導入するメリットやセキュリティ、システムの選び方などを詳しく紹介していきます。
目次
定期購入の管理とは?
定期購入と聞くと同じ商品を定期的に自動で購入するシステムをイメージする人が多いですが、さまざまな方法があり販売内容も違います。
たとえば「頒布会」は定期購入サービスの一部ですが、一定の料金と頻度で毎月違う商品が届く方法をいいます。頒布会は野菜や魚、乳製品などの食品やお酒などの販売で取り入れているところも多く見かけます。購入者が欲しい商品を指定はできませんが、何かわからないけれどおすすめの商品が毎回届く楽しみがある販売方法です。
決められた数量を定期的に買う
またよく見かけるのが「リピート販売法」です。リピート販売は、購入した商品を定期的に再購入してもらうシステムで、主にインターネット通販で取り入れられている方法です。
初回に大幅な割引がありお得な価格で購入でき、さらに2回目、3回目と割引などのサービスをつけることで、長く同じ商品を購入し続けてもらいます。商品が届く間隔は、購入者が自由に設定できるので、最初は1カ月ごとだったのものを1.5カ月や2カ月などに変更して購入できます。
定額を毎月払ってサービスを受ける
サブスクリプションコマース(サブスク)も、定期購入の販売方法ですが一定額の料金を支払って、商品やサービスを受け取るやり方をいいます。ビデオや映画見放題、漫画読み放題、音楽全曲を自由に聞けるといったサービスなどは多くの人が利用したことがあるでしょう。サービスを利用する料金は、最初に設定されているのでユーザー側で金額を変更することはできません。
サブスクリプションとは?特徴やメリット、定期購入との違いも解説
定期購入がおすすめの商品やサービス
今や定期購入はさまざまな業界で取り入れられています。すでに定期購入を利用したことがある人や、お得な割引やサービスに惹かれて定期購入を検討したことがある人も多くいるでしょう。定期購入の販売方法が適している商品やサービスを紹介します。基本的には、定期的に必要になるものやサービスに適しています。
食品
食品は定期購入に向いています。常に冷蔵庫の中にあるものや、ほぼ毎日使う調味料などは定期購入を利用すれば、うっかり切らしてしまう心配がありません。お米や味噌など重たいものも、定期購入で運んでもらうと便利です。
また、野菜や肉類、魚類、乳製品や日本酒、ワインなどは頒布会での購入もできるようにすれば、何が届くかわからない楽しみも得られます。農家直送、ソムリエ厳選などの付加価値をつけるのもいいでしょう。
化粧品
化粧品も定期購入がおすすめです。特に基礎化粧品は女性にとって毎日使うもの。ちょうどなくなるタイミングで届けてもらえればとても便利です。化粧品の定期購入に申し込む人は、そのメーカーやブランドの化粧品が肌に合っている人です。新しい商品のサンプルを一緒に入れたり、定期購入を申し込んでいる人は割引で化粧品を買えるようにしたりすると、長く継続して購入してくれる人が増えるでしょう。
生活雑貨
生活雑貨も定期購入システムがあると便利です。洗剤や柔軟剤、シャンプー、整髪料、おむつ、ペットフードなど家族で使用する日用品には、重たいものやかさばるものもあります。近くのドラッグストアで毎回購入するよりも、定期購入で買う方が割引が大きくなったりポイント還元がついたりする場合もあります。購入の頻度は、購入者の方で変更ができるので、無駄なくちょうどいい間隔に設定しておけます。
花
花の定期購入も最近よく見かけます。花が好きな一般家庭での注文、お店に飾るための花や植物の注文もあります。花の定期購入の場合は、頒布会の方法で毎回旬の花を花屋でみつくろって届けてくれます。季節の花を飾る楽しみがあり、金額の設定は、家庭用なら1,000円台から、またオフィスやお店などに飾るものなら5,000円〜10,000円など自由に選べます。花が届く回数も自由に決められるので、常に新鮮な色とりどりの花を飾れます。
定期購入管理システムを導入する必要性・メリット
定期購入システムを導入した方がいい商品やサービスは、日常的に使用するアイテムまたはサービスであること、また定期購入の方が安く買える、もしくは他社にはない自社製品のオリジナリティーがある商品などです。購入者にとって頻繁に使うものを、毎回の注文の手間をかけずに安く届けてくれるサービスは魅力です。また、店やメーカー側にも定期購入システムを導入するメリットはいろいろあります。
顧客に継続して商品を買ってもらえる
顧客が定期購入サービスに申し込めば、継続して商品を買ってくれます。定期購入システムは、顧客が解約や停止の手続きを取らない限り、最初の申し込みの設定で商品を購入し続けます。
新商品やサービスをPRできる
定期購入システムを導入すれば、定期購入に申し込んでいる顧客に新しい商品やサービスなどを宣伝できます。毎回の商品お届けの際に、新商品のサンプルを入れたり、安く購入できるクーポンを同梱したりすれば、自動的に優良顧客にプロモーションが行えます。すでに自社製品やサービスを愛用している人に向けて販売促進活動を行えるので、新商品やサービス購入へ繋がりやすくなるでしょう。
顧客の管理ができる
定期購入に申し込むときは、顧客は個人情報を入力する必要があります。顧客の名前や届け先の住所、生年月日、クレジットカードの決済情報などの情報を入手、管理できます。
どんな顧客がどの商品をいくつ購入しているのか、どのくらいの期間定期購入サービスを利用しているのか、お届けの頻度などについても把握できます。顧客の情報が、新商品開発のマーケティングの材料としても使えるでしょう。
売り上げが予測できる
定期購入を導入すれば、毎月の売り上げの予測がしやすくなります。定期購入の休止や解約は、次回お届けの1週間前などと期日が決まっているので、それを過ぎれば翌月の売り上げの見込みが立ちます。また顧客が損益分岐点を超える期間まで定期購入を続けてくれれば赤字にはならないので、顧客にいつまで定期購入を維持させるか、そのための工夫も必要です。定期購入の顧客の売り上げをベースにして、さらに新規の顧客獲得も目指していきましょう。
在庫管理が楽になる
定期購入システムを使えば在庫の管理もしやすくなります。毎月の定期購入申込者が何人いて、いくつ商品を購入しているのかを把握できます。顧客への商品発送までのタームも長いため、お店側は必要以上に在庫を抱える必要がありません。新規顧客のための在庫と分けて管理しておけるので、無駄がなく適切な数の在庫を抱えておけます。
定期購入管理システムに必要な機能
定期購入管理システムを導入するときに必要な機能を紹介します。定期購入システムはいろいろありますが、自社で定期購入を管理する際に必要な機能があるか導入前に検討しなければいけません。どんな種類の商品やサービスを定期購入で売るのか、ターゲットにしているユーザーは日本だけなのかまたは世界を対象にするのかなどによっても必要な機能が変わってきます。
決済処理機能
定期購入の場合、申し込みしている顧客から毎月決まった時期に、クレジットカード決済の処理を行う必要があります。受注データをもとに手動でクレジットカード決済の処理を行うシステムや、2回目以降のクレジットカード決済を自動処理するものなどがあります。受注件数が増えていく場合は、手動での決済処理は人件費や時間のロスが大きくなります。
またクレジットカード決済以外にも銀行振込や代引きなどの方法も選択できるようにすると、より幅広い年齢層をターゲットに定期購入を利用してもらえるでしょう。
通常購入と定期購入の切り替え機能
定期購入と通常購入の切り替えが簡単にできると便利でしょう。顧客の中には、定期購入を申し込もうと思ったけれど、名前や届け先の住所、連絡先、メールアドレス、定期購入の頻度やお届け日の指定など、さまざまな入力項目が多いと手間に感じる人もいて、申し込む前に離脱してしまう場合もあります。定期購入はめんどうでも1回購入してみたいという顧客が簡単に通常購入できるようなシステムにしておくと、一人でも多くの顧客をつかみやすくなります。
電話やFAXでの注文対応機能
一般的に定期購入管理システムはインターネットからの申し込みに対応していますが、電話やFAXでの注文にも対応できるといいでしょう。オペレーターが受注し、顧客情報や定期お届けの設定を管理画面から入力できるようにする機能があると便利です。またクレジットカードによる決済もその場でオペレータが行える機能もあるといいでしょう。
インターネットからでは注文できない年齢層や客層からの定期購入の注文も受けられます。
割引機能
割引やクーポンなどの販促用の機能も必要です。顧客が定期購入を利用するのは、安くて便利だからです。定期購入の方がお得だからこそ申し込んでくれます。申し込みした時点で自動的に初回の割引ができるようにしたり、クーポンコードを入力することで購入金額が変わったり、定期購入を申し込んだ人にノベルティをつけたりする機能があるといいでしょう。
特定の商品購入者だけに割引ができる機能や、クーポンの有効期限の設定などもあると便利です。
オペレーション管理機能
定期購入した顧客が、簡単に商品の注文をキャンセルしたりお届け日や間隔の設定を変えたり、支払い方法を変更できるようなオペレーション機能も必要です。顧客の情報管理や解約、休止についてなどをオペレーターが毎回受けていては人件費の節約ができないうえ、売上拡大に繋がりません。顧客が定期購入を申し込んだときにアカウントやパスワードの設定をして、次からマイページで自分の注文や支払い情報などを管理できるような機能を備えましょう。
多言語機能
自社製品やサービスを、日本国内だけではなく海外でも販売していく場合は多言語機能が必要になります。英語や日本語のほか簡体字、繁体字、ターゲットとする国の言葉などでサイトを構築しましょう。トップページのプルダウンですぐにサイトの言語が変わる仕組みであれば、使用言語が日本語の以外の方もわかりやすいでしょう。
定期購入システムによっては、多言語はオプションになる場合もあります。
多通貨機能
外国で商品やサービスを販売する場合は、多通貨での支払いに対応できなければいけません。日本円、USドル、オールトラリアドル、ユーロ、人民元などどんな決済システムを使うかによって対応できる通貨は変わります。
また中国の銀聯カードが使えるなど対応するクレジットカードの種類も、増やせるといいでしょう。
自動返信メール機能
自動返信メール機能も必要です。顧客が定期購入に申し込んだときの確認メールや、クレジットカードや基本情報の変更、支払い方法の変更、解約やお届け日数の変更などを行ったときに、確認のメールを送信します。
また顧客へのメルマガの配信も行いましょう。新商品の紹介やキャンペーンのお知らせ、期間限定のセールの案内など、定期購入しているからこそ得られる情報をメルマガで発信すれば、顧客の満足度もあがります。
合わせて読みたい記事「定期購入システムとは?導入のメリット、手順や注意点について」
定期購入管理システムを選ぶときのポイント
定期購入管理システムは、基本の機能だけでなくオプションをつけるものや、一通りの機能が備わったシステムなどいろいろ販売されています。業種や事業の規模などによって必要とされる定期購入システムはさまざまです。定期購入管理システムを選ぶときのポイントは主に3つあります。システムを比較して自社の定期購入に必要な機能を備えた、コストパフォーマンスに優れたものを選んでください。
決済方法
定期購入システムで対応している決済方法を確認しましょう。クレジットカード決済はもちろんですが、カードの種類が少ないと購入を諦める顧客も出てくるでしょう。基本的なクレジットカードが使えるかどうかチェックしてください。海外の顧客も視野に入れているなら、外国でよく使われるクレジットカードに対応できるかも調べましょう。
またクレジットカードだけではなく代引きや銀行振込での支払いもできるようなシステムだと、より幅広い客層にアプローチできます。
セキュリティ
定期購入システムのセキュリティの高さも重要なポイントです。定期購入システムでは、顧客の名前や住所、メールアドレス、電話番号などの個人情報を預かります。またクレジットカード決済も行うので、これらの情報が外部に漏れないようしっかりしたシステムが必要です。
どのようなセキュリティシステムを使用しているのか公式サイトで確認したり、採用実績や比較サイトなども参考にしたりして選びましょう。
ランニングコスト
定期購入管理システムを導入するときの初期費用だけではなく、使い続けていくときにかかるランニングコストを計算しましょう。システムを導入する基本の料金が安くても、ほかにオプションが必要で総費用が高くなってしまう場合もあります。また導入後もサーバーや、システムのメンテナンスなどが毎月いくらかかるのかも重要なポイントです。
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まとめ
定期購入管理システムを導入すれば、顧客一人の販売単価をあげ、長期で商品購入してくれる顧客の増加が見込めます。販促にも役立つのでぜひ導入を検討しましょう。定期購入システムはいろいろありますが、セキュリティやコスト、自社にあったカスタマイズができるかなどを基準に選んでください。