会員サイト構築の記事
ARTICLE会員制サイトの制作方法とは|必要機能や制作時の注意点について
会員制サイトはユーザーとのつながりを強化し、ブランド力向上やマーケティングにおいて重要な役割を担います。会員制サイト導入により、顧客開拓やユーザーに寄り添ったサービスの展開が可能になります。この記事では会員制サイト制作の方法を解説します。
目次
会員制サイトを制作する前に
会員制サイトを公開するメリットは多岐にわたるため、すぐにでも制作に取りかかりたいと思う人も多いでしょう。会員制サイトを制作することが決まったら、制作に着手する前に事前準備を行いましょう。事前準備をきちんと行うことで、最後までサイトの方向性が揺らぐことなく作業を進められます。ここでは、具体的にどのような準備が必要なのかを解説します。
会員制サイト制作の目的を明確にする
まずは、どのような目的で会員制サイトを制作するのかを明確にしましょう。会員制サイトはユーザーに会員登録をしてもらう必要があるため、ユーザーに手間をかけてしまいます。ただ情報を集めるだけが目的なのであれば、会員制にしないほうが多くの情報が得られる可能性があるのです。
自社商品を実際に使ったことがあるユーザーの意見だけを集めたい場合や、会員登録をしてもらったユーザーだけに発信したい情報がある場合には、会員制サイトを制作する方がメリットが大きくなります。入手したい情報やコンテンツ内容を明確にしたうえで、会員制サイト制作を検討しましょう。
必要機能を洗い出す
会員制サイトを制作することが決まったら、サイト内に必要な機能を洗い出しましょう。ブログ投稿機能やコミュニティ機能、お問い合わせフォームなど、必要機能に応じてシステム構築をする必要があります。必要機能を明確にしないままサイト制作に着手すると、完成後にシステムを追加しなければならずコストがかかってしまうことがあるのです。余計な手間やコストをかけないためにも、事前に機能の洗い出しを行うことをおすすめします。
必要に応じてサーバーやドメインを取得する
Webサイトを公開するには、サーバーとドメインが必要です。サーバーとは、インターネット上にある自分の土地のようなもので、Webページのデータを保存しておく場所です。ドメインとは、サーバーの場所を示す住所のようなもので、「◯◯.com」といったドメインを入力することでWebページにアクセスできるようになっています。
自社サーバーやドメインを持っていない場合は新しく取得する必要がありますが、現在は複数のレンタルサーバーサービスがあるため比較的安価にサーバーを借りられます。独自ドメインはサーバー開設時に取得できますが、好きな文字列のドメインを購入することも可能です。
会員制サイトの制作方法
会員制サイトの制作方法は、自力で制作する方法と制作会社に外注する方法の2つがあります。コストを極力おさえたい場合は自力でサイト制作が可能ですし、多数の機能を搭載している高クオリティのサイトを希望する場合は制作会社に外注します。ここでは自力でサイト制作を行うのに便利なサービスを中心に解説します。
自力で会員制サイトを制作する場合
会員制サイトを制作する際、できるだけコストをおさえて制作したい場合には、WordPressをはじめとする既存CMSを活用する方法とASPサービスを利用する方法があります。どちらもWeb制作の知識がなくても作成できるようになっているため、初めて会員制サイトを作る場合には自力で制作してみるのもよいでしょう。
WordPressなどの既存CMSを利用する
既存CMSでは、すでにあるシステムでサイト制作が可能です。世界中で利用されている代表的なCMSにはWordPressがあり、必要機能に応じたプラグインを活用することで会員制サイト制作が可能です。WordPressは海外で構築されたCMSなので英語表記であることがほとんどですが、日本語に対応した高クオリティのプラグインも数多く存在します。
ASPサービスを利用する
ASPとはインターネットを通じてWebサイト制作ができるシステムです。インターネット環境とPCがあれば、場所を選ばずにサイト管理が可能です。さらに、セキュリティ面もASPサービス側で対応してくれるメリットがあります。ASPサービスの契約形態は多岐にわたり、契約内容によって利用できる機能が異なります。ASPサービスを利用する際は、会員制サイトに導入したい機能をもとにサービスを選ぶようにしましょう。
制作会社に外注する
システムからWebデザインまで、サイト全体を高クオリティに仕上げたい場合は制作会社に外注しましょう。制作会社に依頼することで、自力で制作するよりも格段に早く高品質なサイトが完成します。制作会社は数々の実績を持っているため、サイトの方向性に迷ったり収益化できるコンテンツ内容を相談したりすることも可能です。
会員制サイトで使用する主な機能とは
会員制サイトは、会員がログインするための機能や会員制サイト内で配信されるコンテンツページなど、さまざまな機能を搭載することで成り立っています。ここでは会員制サイトで使用される主な機能について解説します。サイト制作を計画している方は、機能を検討するための参考にすることをおすすめします。
ログイン機能
会員制サイトである以上必ず搭載しなければならない機能がログイン機能です。会員登録を行った後に、IDやパスワードでマイページにログインします。会員登録申請ページも合わせて構築しなければならず、個人情報をどこまで登録すべきかを検討しましょう。二要素認証や生体認証などを搭載することで、ユーザーの情報をより強固に保護することが可能です。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームはユーザーからの疑問・質問やサービスに関する問い合わせの窓口として使用します。サイト内に名前とメールアドレスを入力した上で問い合わせ内容を報告してもらう方法と、例えばLINE公式アカウントのようなツールを導入して、チャット形式で質問に答えられるようにする方法があります。ユーザーが使いやすく、運営側も対応しやすい形で実装することをおすすめします。
コンテンツページ
コンテンツページは、サイト内でユーザーが自由に閲覧できるページです。コンテンツ内容はブログ記事や動画など多岐にわたり、いかにユーザーに満足してもらえるコンテンツを提供できるかが鍵となります。会員のランクによって公開できる範囲を制限したり、コンテンツ内容を変えたりするなど、細かいカスタマイズにも対応できるとよいでしょう。
コミュニティ機能
コミュニティ機能とは、掲示板やチャットなど、会員制サイト内で会員同士が交流できるようにする機能です。情報交換をしたり人脈を広げたりできるなど、会員にとってもメリットが大きい機能ですが、交流の場を活性させることで会員の熱量を上げられるため、口コミなどでサービスを幅広く認知してもらう効果が期待できます。
レスポンシブ機能
レスポンシブ機能とは、PCやスマホ、タブレットなどの異なるデバイスでサイトを閲覧できるようにする機能です。PCサイトをそのままスマホで閲覧すると、ページの端が切れてしまったりサイズが小さすぎたりと、サイトを閲覧するユーザーが不便に感じてしまいます。レスポンシブ機能を搭載することでデバイスに合わせたページを構築でき、ユーザーがスムーズにサイトを閲覧できるようになります。
決済機能
決済機能はインターネット上で支払いを完了させるシステムです。現在は有料コンテンツやグッズ販売など、あらゆる場面でインターネット決済が利用されています。銀行口座やクレジットカードと連携させる必要があり、金銭に関わる情報を取り扱うため厳重なセキュリティを構築しなければなりません。
支払いデータ管理機能
会員制サイト内で有料コンテンツやグッズを購入した際に、支払いに関するデータを管理しておける機能です。インターネット上で商品を購入する場合は、店頭購入とは異なりレシートや領収書が手元に発行されません。支払いデータ管理機能に保存された購入情報をもとに領収書や請求書を作成し、メールで送付したり会員ページ内からダウンロードできたりするのです。
会員制サイト制作後の運用ポイント
会員制サイトは公開して終わりではなく、その後の運用が重要です。会員となったユーザーに満足してもらえるよう、定期的な情報配信やコンテンツの更新をしなければなりません。また、公開したサイトがユーザーにとって使いづらいものであった場合は、サイト内容の更新を行う必要があります。会員制サイト制作後はどのように運用していけばよいのでしょうか。
データを収集して運用の参考にする
ユーザーの意見やコンテンツへのアクセス数といったデータを収集して分析することで、ユーザーが求めるコンテンツを把握することが可能です。ユーザーに向けた定期的なアンケートを実施したり、運営者に対する意見を自由に投稿できるフォームを作成したりすることで、効率よく情報収集ができるでしょう。
サイト内容の大幅な更新は慎重に行う
会員制サイトはユーザーが使いやすい仕様にしなければなりません。必要な情報が見つからなかったり、サイト内が複雑すぎてコンテンツまでたどり着けなかったりすると、誰にも使ってもらえないサイトになってしまいます。また、ユーザーからの問い合わせ数が多くなることで運営者側も負担が大きく、フォローが必要になってしまうことがあるのです。
常にユーザーの利便性を考えてサイト構築を行う必要がありますが、サイト全体を一気に更新してしまうと混乱を招きやすくなります。そのため、サイト内容の大幅な更新は少しずつ慎重に進めるようにしましょう。
会員制サイト制作時の注意点
会員制サイトを制作する前に目的や必要機能を洗い出しますが、非常に多くの機能が実装されていることから「このシステムのほうがいいのではないか」と迷いが生じることもあります。また、運営者側にはセキュリティ面においても重大な責任がつきまといます。ここでは、会員制サイトを制作する際の注意点として「目的に合っているか」「セキュリティ対策は万全か」について解説します。
目的に応じた機能選択はできているか
会員制サイトを制作する際は、事前に決めた目的と選択した機能がマッチしているかを確認しましょう。たとえば会員同士が交流できるコミュニティでは、誰か一人の投稿に対して会員全員がコメントできるようにするのか、リアルタイムで交流できるようチャット形式にするのかなど、目的によって仕様が変わります。どのように活用してもらいたいかを深堀りすることで、目的に合った機能を構築できます。
セキュリティ対策は万全か
会員制サイトでは個人情報を管理するため、情報が流出しないようセキュリティ対策を講じる必要があります。サイト内でショッピングやコンテンツ販売を行っている場合は、クレジットカードなどの情報が保存されていますので、より厳重な対策が必要です。
セキュリティ対策が不十分だとユーザーと運営者側の両方が大きな損失を被り、会員や世間からの信頼を失ってしまいます。システム上の対策に加えて、運営に関わるスタッフ全員にセキュリティ教育を行うことも大切です。
会員制サイト制作時の費用とは
会員制サイトは自力で制作する方法と外注する方法の2種類あります。サイト制作にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、WordPressなどの既存CMSを導入して自力で構築する方法と、制作会社に外注する方法それぞれにかかる大まかな費用について解説します。
自力で制作するとコストをおさえられる
WordPressなどの既存CMSやASPサービスなど、自力で会員制サイトを制作する場合は比較的安価でサイト構築が可能です。サーバーとドメイン代や機能拡張時の追加料金のみで制作できることが多く、数千円から数万円程度で会員制サイト制作ができます。
便利なプラグインがあるとはいえ、Web制作未経験の人が一からサイト制作を行うのは非常に時間を要しますし、部分的にプログラミングの知識が必要になることもあります。そのため、どうしても制作できない部分だけ外注するといった方法を取り入れるのもよいでしょう。
外注すると数十万円〜数百万円の費用がかかる場合もある
会員制サイト制作のすべてを制作会社に依頼したり、システムの一部分を依頼したりするなど、さまざまな外注方法があります。制作会社に依頼した場合は、ページ数やカスタマイズ内容によって数十万から数百万円程度のコストがかかります。
Web制作のフリーランスに依頼した場合は、制作会社よりも低単価でサイト制作が可能なことが多く、数万から数十万円ほどの費用がかかります。ただしフリーランスは個人で作業していることが多いため、一刻も早く制作してもらいたいという場合は制作会社に依頼しましょう。
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まとめ
会員制サイトはブランド力向上やユーザーとの関係性を強化するなど、集客に欠かせないツールです。会員制サイトを制作するにあたり、まずはサイト制作の目的を設定しておくことが重要です。その後、目的に合わせた機能の洗い出しを行ってようやく制作に取りかかれます。最初に設定した目的に合った機能になっているかどうかや、セキュリティ面の対策は万全かなど、注意しなければならない点も多くあります。サイト公開後はユーザーの意見やアクセス数などの情報をもとに、よりよい会員制サイトづくりに取り組んでいく必要があります。