会員サイト構築の記事
ARTICLE有料会員サイトとは|導入によるメリットや注意点、活用実績について
有料会員サイトの仕組みはどうなっているのだろう?と疑問を持つ方も多いかと思います。実際に有料会員サイトを導入すれば、いくつかのメリットがあります。そこで今回は、作成時の注意点や決済方法、活用事例など具体的に解説していきます。
目次
有料会員サイトとは
最近よく耳にする「有料会員サイト」有料会員のみが受け取れる情報は良好なコミュニケーションツールとしても役立ちます。しかし有料会員サイトの定義や実際どういった種類のサイトがあるのでしょうか。以下具体的に解説していきます。
お金を払うことで会員の権利を受けられるサイト
サブスクサイトの別名で呼ばれることもあります。年会費あるいは月会費のシステムなどは、設けている企業や個人によって異なります。サービス提供側の視点でいえば、毎月安定した収益が入るのと同時に、コンテンツを提供するサイトを運営することになります。
会員制ビジネスは5つある
サイトを運営する以前に会員制のビジネスは大きく分けて5つ存在します。
1つ目にジムやゴルフ場などの施設型が挙げられます。設備のメンテナンスや固定費に負担がかかります。
2つ目にコミュニティ型。同じ趣味趣向の方を集め、ビジネス発展させていくものです。
3つ目に情報提供型。音楽やアニメ、ドラマなどのコンテンツを発信していくもの。近年需要が高く、盛り上がっている分野です。
4つ目に商品提供型。有料会員になることでサービスや商品を受け取れるもの。無印良品の月額サービスなどが代表例です。
最後に人的サービス型。専門知識に基づき、アドバイスを受け取れるもので、コンサルタントやカウンセリングが代表例です。
有料会員サイトに必要な機能とは?
有料会員サイトは登録ユーザーやその界隈同士でコミュニケーションの場などを提供するサービスですが、サイト構築するうえで必要となる機能はさまざまです。以下解説していきます。
ユーザー側の機能
会員側の機能は大きく分けて3つあります。
まずは会員登録機能です。会員ページから新規会員登録をできるようにします。
メールアドレスで仮登録し、その後本登録を行うような仕組みが一般的です。
また、会員認証機能も必要になります。本登録後に発行されたログインとIDパスワードをもとにマイページへログインする機能を設置します。パスワードリマインダーも用意しておきましょう。同時にログアウトをする機能も必須ですので、マイページ上から行えるようにしておきましょう。
登録情報の変更や退会も重要な機能です。住所や名前、決済方法などをマイページ上で確認できるようにして、もし変更等があった場合でも、変更フォームからすぐに最新の情報に変更できるようにしておくことで、常に会員情報を最新の状態にしておくことができます。
管理者側の機能
管理側の機能も複数設定する必要があります。まずは会員管理です。有料会員のリスト一覧や検索画面、管理者主導でデータを変更する機能が該当します。そして、有料の会員同士や会員との連絡手段をまとめる問い合わせ機能やメルマガ、コミュニティ管理です。サイト上で質疑応答できる場所の提供やサイト経由の問い合わせに返答、またサイト内での会員同士のやり取りする場も設置します。最後に決済におけるフォームも必要です。クレジット決済や電子決済、継続課金の実施などを可能にします。
有料会員サイトを作成するメリット
無料の会員制サービスを駆使している企業は多く存在しますが、実際に有料サイトに切り替え享受できるメリットとは何なのでしょうか?以下具体的に解説していきます。
顧客とより濃い関係になれる
有料会員サイトを使うことで、顧客との接触回数が増えるので、ファン意識が高まりやすい特徴があります。有料会員のみが利用できる掲示板やメッセージサービスがあれば、より密にコミュニケーションを図れます。
コンテンツを簡単に届けられる
有料会員のみにコンテンツをお届けできるのは大きなメリットでしょう。オリジナルのメルマガや動画をまとめファイル化しておくことで、スムーズに収益につながります。定期購入などのシステムを構築すれば、その期日で、自動で情報や商品を流せる仕組み作りをすることもおすすめです。
収入を自動化できる
年単位や月単位で安定した収入が手に入ります。定額サービスの構築は、ある程度の未来の安定収入が見込め、経営のプランが考えやすくなることに直結します。また継続している有料会員はシステムでの居心地をよく感じ、商品やコンテンツのさらなる利益にもつながります。
特別感を演出できる
充実したコンテンツが含まれていて損はないですが、無料会員サイトと差別化が図れていれば、有料会員としての優位性を感じられます。「有料会員のみ」ができることは一つのブランドになり、メディアなどで露出があればより多くの会員を獲得する機会になるでしょう。広告やクチコミは手に入れたいと感じる人間を増やし、会員であることがステータスとまで感じさせられれば、十分に価値のあるものといえるでしょう。
有料会員サイトを作成する際の注意点
有料会員サイトを作成し、運営していくことで享受できるメリットはさまざまです。しかしメリットの裏側には、注意点もあるので、これからの運営にうまく活かしていきましょう。事前に知っておくべきことをまとめていますので、以下を参照してください。
作成する目的は明確か
会員サイトを有料にする必要があるのかを噛み砕いて考えましょう。有料ビジネス化することで企業側にどんなメリットがあり、ユーザー側にどんな良いことがあるのか、一方でデメリットとしてどんな懸念点があるのか、十分に検討する必要があります。例えば、ユーザーへ情報共有が目的である場合、市場に需要はあるのか。ライバルはどこまで何をしているのか考える必要があります。そうしたさまざまな可能性を考慮し、有料会員サイトを運営する目的を明らかにするべきでしょう。
セキュリティ対策ができているか
有料会員サイトは、多くのユーザーが利用するサービスで、大切な個人情報が含まれています。クレジットカード情報や電話番号、住所などの管理は必要不可欠です。キュリティ対策を怠れば、ユーザー、企業の双方が大きな損害を受け、信用を失うことにつながり、サービスを停止しなければいけない事態にもなりかねません。システム上のセキュリティ対策は万全に、運営側としてもセキュリティの重要性の認識度を合わせておくべきでしょう。
予算に応じたサイト作りができているか
機能が豊富で使い勝手のよいサイトを構築すれば、ユーザーと運営側の利便性は上がり、使いやすいものとなるでしょう。一方で、機能を増やすことに比例してコストは増えます。追加する機能、制作をどこに依頼するのかなど、予算内で最大のパフォーマンスを発揮できる落とし所を決めなければいけません。
無料会員機能を充実させる
有料会員の登録は、「無料会員からの流入」が最も多いからです。ユーザーからのよくある疑問に応え、ユーザーの使いやすいシステム作りを心がけましょう。そういったシステム作りが、無料会員を増加させ、知り合いなどに広がっていきます。この当たり前の作業を疎かにすることが他サービスへの流入、自社会員サイトの離脱につながるので注意しましょう。
無料会員との差別化を心がける
例えば転職サイト「ビズリーチ」を例にすると、無料会員は一部の求人しか閲覧することができませんが、有料会員になってもらうことで非公開の求人も閲覧することが可能になります。ユーザーにお金を払っている理由を明確にさせ、満足感を得てもらう必要があります。ビジュアル的にもサイトを開けば一眼でわかるように工夫しましょう。
有料会員サイトの決済方法
継続課金によって、顧客を逃したくないのはどの企業も同じ考えです。さまざまな決済を顧客のタイミングに合わせ提供できることが、集客や利益に直結します。そこで、それぞれの決済方法の強みについて具体的に解説していきます。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、申し込みから審査、導入までが最短即日導入が可能なサービスが多くあります。クレジット会社との直接契約かクレジット代行会社を使って導入するかによっても、メリットが変わります。代行会社であれば享受できるメリットは大きく分け3つ。1つ目に手間を大幅に削減できます。複数の決済方法を一度の契約で導入できるため事務的な工数を抑えられます。2つ目に運用の手間がかからないことです。経理にかかる負担を減らせるので、直接契約よりもコスト削減が図れる可能性もあります。最後に強固なセキュリティが採用された決済システムが導入できます。
携帯電話料金での決済
携帯電話決済は、月額の携帯代金に組み込む払い方です。キャリア決済におけるメリットは、大きく分け3つあります。
1つ目に販売機会を拡大できるということ。商品やサービスの値段を通信料と合算し支払うので現金が手元にない場合でも決済が可能です。クレジットカードを所有できない方でも携帯電話を所有さえしていれば、利用することは可能ですので、誰でも容易にその場で決済できることは強みといえるでしょう。
2つ目に処理がスムーズであることです。クレジットカードと比べれば一目瞭然ですね。決済会社と通信を行う必要もなければ、カード情報を打ち込む必要もありません。最後に滞納リスクの軽減が挙げられます。キャリア決済の場合、決済完了時に、キャリア会社がお金を支払うことが確定します。つまり、残高不足や支払い漏れなどのリスクを回避しやすいのです。
銀行振り込みで決済
銀行決済において、決済代行会社を介することで享受できるメリットも多数あります。全国には1,000件以上の銀行があり、地域性や年代問わず幅広い顧客を獲得できます。また代行会社を利用すれば、全国の主要な銀行をはじめとする多くの銀行に対応したサービスが提供できます。銀行口座の保有率は高いので、クレジットカードや電子マネーを導入していないユーザーでも利用しやすいでしょう。
電子マネーで決済
キャッシュレス決済は顧客のニーズに応えるために、特定の決済方法ではなく幅広く対応することが可能です。今や、現金を持ち歩かず電子マネーのみで生活しているような方も多いでしょう。外出先や万が一財布がない場合でも、アクションを起こしやすいでしょう。また、利用金額に応じてポイントが溜まっていくことから、サラリーマンだけでなくショッピングを楽しむ主婦層にもニーズがあるといえます。
有料会員サイトを運営する際のポイント
有料会員サイトを運営するにあたっては、新規会員の獲得も大切ですが、既存会員にいかに継続してもらうかが大変重要です。ここでは、有料会員にサービスの利用を継続してもらうためのポイントを4つご紹介していきます。
最新コンテンツの提供
会員サイトの運営では、ユーザーにとって有益となる最新コンテンツを継続して提供しましょう。また、更新は不定期ではなく、毎日・毎週・毎月、決まった時間に行うことで、ユーザーのサービス利用が習慣化し、継続率も高まります。既存コンテンツだけでは、すべてを利用したユーザーは契約を終了してしまうため、更新が楽しみと感じてもらえるコンテンツ提供が重要です。
サポート体制の充実
会員サイト運営のなかで、操作に関する質問や、コンテンツに対する意見や要望など、ユーザーの声が届くでしょう。サイト運営を優先し、ユーザーのフォローを後回しにしてしまうと、魅力的なコンテンツを提供していてもユーザーが契約解除を検討するきっかけとなります。好ましくない評判が広まってしまう恐れもあるため、ユーザーとの接点を大切に、迅速で丁寧なサポート体制を構築する必要があります。
魅力的なコミュニティの構築
コミュニティは、共通の趣味や悩みを持ったユーザー同士が交流する場です。会員サイト内に活発な意見交換や情報共有ができる魅力的なコミュニティを構築すれば、競合サービスとの差別化につながり継続率の向上も期待できます。会員サイト運営者が積極的に参加することで、ユーザーを「顧客」から「ファン」に変える可能性を持っています。
適切な料金設定
ユーザーが新規登録、あるいは契約の継続を判断する際に、料金設定は重要なポイントです。競合と比較しつつ、自社の提供するコンテンツ・サービスが適切な料金設定となっているか継続的に見直しを行いましょう。
料金改定は、既存会員の契約解除につながるリスクがあるため、提供するサービス内容によっては、新料金は新規会員にのみ適用するなど、慎重に検討する必要があります。
有料会員サイトの活用事例
基本的なサービスや商品を無料で提供する一方で、有料会員サイトを作り上げて利益をあげてきたビジネスモデルはたくさんあります。機能や容量が増えるプレミアムサービスや制限が開放される商品、限定コンテンツが増えるプレミアムサービスまでさまざま。ここでは大成した3例を順に解説していきます。
スタディサプリ
スタディサプリは小学講座から社会人向けの講座まで収録している4万本以上を誇る映像授業コンテンツです。その他、大学情報の検索や過去問の閲覧、担当コーチによるサポートなども含まれます。自宅で勉強できるアプリケーションを使用し、利用者は自宅のPCやスマートフォンで視聴できます。スタディサプリには無料トライアル会員と有料会員の2つが存在します。
例えば大学受験講座の「ベーシックコース」月払いの場合、有料会員は月額2,178円(税込)。無料トライアル会員との違いは、講義を受講できるということ。会員からすれば、年額2万円を超えますが、有名校への輩出が経験豊富の講師陣による良質な講座を受講できるのはそれだけの価値があるといえるでしょう。学習塾や家庭教師と比べるとはるかに金額は安く、有料会員にはお得感を得られる工夫がなされています。
クックパッド
クックパッドは料理レシピのコミュニティサイトです。誰でも無料で、一般投稿者の調理手順を確認できます。しかし、人気ランキングなどで表示すると、5位までしか表示されず、それ以下は確認できません。月額367円(税込)~のプレミアム会員になれば、レシピの人気順検索が可能になり、旬の人気ランキングなども確認できます。
また、管理栄養士の手がけた毎日の献立表やプロの料理研究家のレシピを確認できるなど、コンテンツの幅が大きく広がります。クーポンがもらえる特典なども用意されているので、無料ではできない検索がしたくなったときや、プロの調理法を見て料理を勉強したいと感じたとき、プラスアルファの料理を作って食卓にさらに彩りを加えたい方などに刺さるサービスだといえます。
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まとめ
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