会員サイト構築の記事
ARTICLE会員サイトを作る必要性とメリット。成功事例を5つ紹介!
会員向けにサイトを構築することで、企業と会員同士のみの繋がりができ、ビジネスの発展に役立たせることが可能です。今回の記事では会員サイトを導入するメリットと、成功事例を5つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
会員サイトとは?
多くの企業にとって、どのようにして自社の事業を拡大していくかといった悩みは常につきまとう問題でしょう。そこで一つの案として検討するに値するのが、会員向けサイトの構築です。
会員サイトとは、会員になった人達に特別な権利やサービスを提供することを目的としたサイトです。身近な例でいえば、ジムやフィットネスクラブ、ゴルフ場、塾や稽古などの習い事、ファンクラブやメルマガなどを始めとした有料コンテンツの閲覧、レンタルショップやホテルなどが挙げられます。
これらは会員になることによって、そこでしか得られない経験や情報、サービスを得られる仕組みとなっています。現在ではこのような会員制を用いている企業やサービスは数多くありますが、会員サイトを構築することで得られるメリットは、他にどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、実際の会員サイトの成功事例とともに、様々なメリットを紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
会員サイト導入のメリット
会員サイト導入による主なメリットは「継続的な収益」と「新規顧客の発掘」の2点です
会員限定のコンテンツ、サービス、クーポンを提供することで、会員サイトの有料化や新規顧客の呼び込み、あるいは囲い込みに効果があります。それでは、各メリットについて具体的に説明していきます。
継続的な収益を見込める
会員サイトを使ってマネタイズする一般的な方法は、「会員限定のコンテンツを頻繁に発信すること」です。これを実現するには質の高いコンテンツを短期間で作成し、1日1回以上配信する運営の仕組みが欠かせません。
実現難度は少々高めに感じますが、外注をうまく利用しながらコンテンツ制作体制を整えられれば決して難しいことではありません。
また、会員限定のクーポンを配布するのも1つの方法です。ただし、この方法はクーポンの発行コストがかかるため、マネタイズよりも新規顧客獲得のための方法に近く、高い収益は見込めないので注意しましょう。
自社のみが持つ知識・経験・ノウハウを発信したり、外部ライターに依頼して収益化できるような質の高いコンテンツを制作すれば、会員費用はそのまま企業の収益になるでしょう。
新規顧客発掘の宝庫
BtoCに限らず、BtoBにおける新規顧客獲得においても会員サイトは有効手段です。例えば企業の経営者や購買担当者など、自社ビジネスに関わりの深いターゲットが知りたいと思うコンテンツを制作し、ホワイトペーパーとして提供します。
ホワイトペーパーのダウンロード条件として会員登録を設定すれば、リード情報を効率良く獲得できるようになります。また、一度会員になった人は継続的に会員サイトを利用する可能性が高いため、顧客の囲い込みにも有効です。
会員サイトはインターネットに接続できる環境であれば、全国どこでも閲覧可能なので企業にとって顔の広い営業マンのような役割も担うようになります。
いずれのメリットにおいても「質の高いコンテンツやサービス」が前提条件になるためか「インサイトを通じてどのような価値を提供できるか?」をまずは考えてみましょう。
顧客満足度の向上
会員サイトでは、会員ごとの属性や嗜好・購買行動などを把握・分析することで、顧客のニーズに合わせた最適なアプローチが可能です。また、会員サイトの登録後は、メールマガジンへの誘導が促しやすいです。ステップメールやメルマガなどにより、継続してこまやかなフォローができれば、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。また、アンケート機能を活用すればユーザーが日頃感じている不満や要望を直接ヒアリングでき、サイトの改善にも役立ちます。
業務効率の向上
会員サイトの導入は、業務効率の向上も期待できます。例えば、自社製品の開発段階においてアンケートを取るため多数のモニター会員とやりとりする場合、紙のカルテや電話を使用しての業務は負荷も非常に大きくなります。
しかし、会員サイトであれば、モニター会員の情報・アンケート集計・モニター応募などをサイト内で一元管理でき、業務効率の向上につながります。
会員サイト導入で得られる情報は全て企業資産になる
本来、会員サイトは顧客管理や問い合わせ窓口程度の役割のみを担っているものでした。しかし、現在では会員サイトの役割は顧客管理や収益の増加だけではありません。顧客がサイトを利用する上での全ての情報が、今後の企業のマーケティング戦略に活かせるのです。例えばそれは、顧客の名前・性別・住所・年齢・連絡先などの情報だけではありません。顧客が会員サイトに登録するきっかけから、その商品やサービスを購入するに至るまでの購買行動に関する全ての情報が、企業にとって有益な情報となるのです。それは、企業資産ともいえるでしょう。
これらの全ての情報を分析することにより、顧客が何を求めているのか心理を把握できるようになり、それに対してこのようなプロモーションが有効なのではないかといった販売戦略を打ち立てることが可能となります。このことから、会員サイトを導入することは、今後企業が生き残っていく上での手がかりを知るための重要な鍵であると解釈できるのです。
会員サイト構築・活用の成功事例
会員サイトのメリットは理解しているものの、「実際はどのような会員サイトを構築すればいいのか?」または「具体的にどのような成果が出るのか?」などの部分で、疑問を抱えている方は多いでしょう。それでは、当社が会員サイト構築を支援させていただいた成功事例をご紹介します。
1.【満足度向上】BtoBサービスの契約者様向け会員サイト
様々な業界・業種にクラウドサービスを提供している企業の事例です。
サービス立ち上げの速度を優先した結果、一般的なクラウドサービスが提供している会員サイトを持たない状態でサービスをリリースしました。
そのため契約者様とのコミュニケーションがメールや電話を介した直接的なものになり、サービス内容の確認のためには契約者様が直接問い合わせる必要がありました。契約者様にとっても運営側にとっても、「コミュニケーションに手間がかかる」というのが同時の大きな課題です。
機密性や高いセキュリティレベル、サービスの継続性などを求めた結果「SPIRAL®」にて会員サイトを構築。会員サイト構築後は顧客満足度の向上に大きく貢献しています。
2.【業務効率化】モニター会員の情報管理サイト
独自の研究によって得た医学的な知見をもとに、乳幼児向け商品を開発している企業の事例です。
同社は商品開発におけるモニター会員の管理プロセスに大きな課題を抱えていました。モニター会員情報を紙のカルテで管理していた頃はセキュリティの問題上、会員のメールアドレスは取得していません。モニター募集のお知らせは直接電話で行うという、アナログ作業が業務効率を阻害していたのです。
会員サイトを構築したことでこの問題は解消されました。メールアドレス管理が可能になり、メール配信機能によって一斉連絡ができるため効率良くモニター募集を行え、さらにお知らせ漏れもなくなりました。
対象者を絞ったメール配信も可能になり、従来とは比較にならないほどの業務効率化に成功しています。
3.【新会員獲得】開発者向け会員サイトのリニューアル
モバイルアプリやクラウドシステムなど、幅広い分野でのテスト検証を専門とする企業の事例です。
同社が提供するソフトウェア品質向上のポータルサイトでは、会員向けにお役立ち情報などを提供していました。しかし、会員情報はあるもののそれをマーケティングに生かせない状況が当時の課題でした。
そこで、同社が別で運用していたオウンドメディアの会員機能などを吸収し、ポータルサイトから総合的な会員サイト作りを目指しました。
その結果、オウンドメディアとプラットフォームの要素を吸収したハイブリッドな会員サイトを構築し、新規会員の獲得にも貢献しています。
4.【入会電子化】スポーツスクールの会員サイト構築
九州・関西圏を中心に子供向けスポーツスクールを展開している企業の事例です。
同社が抱えていた課題は、スクールの会員管理を紙やエクセルで行っていたという、多くの企業が今でも抱えている普遍的なものです。
会員数が増えるとエクセルへの情報転記に膨大な時間がかかり、生産性を下げる原因となっていました。また、紙による会員情報の管理は書類紛失や破損といったリスクもあります。
この状況を打破するために会員サイトを構築しました。入会手続きをオンライン化したことにより、情報転記という煩雑な事務作業そのものがなくなり、本来の業務であるスクール運営に注力できるようになったという現場の声があがっています。
5.【継続率向上】プログラミングスクール会員サイトのリニューアル
小学生を対象としたプログラミング教室を運営する企業の事例です。
同社が以前運用していた会員サイトでは、クレジットカード決済に対応しておらず銀行振込のみでの決済となっていました。
また、フォーム作成やメールマガジンの発送にも使いづらさがあり、かねてより会員サイトのリニューアルを検討していたとのこと。
「SPIRAL®」を使用して会員サイトをリニューアルしたことでクレジットカード決済に対応し、継続宣告型から退会申告型のサービスに変化。これによりスクールの継続率が80%を超えるほどに上昇しています。また、使いにくかった機能面も一新し、業務効率化にも貢献しています。
会員サイトを構築する主な方法
会員サイトを構築するためには、「ゼロから開発するフルスクラッチ」、「ワードプレスなどのCMS」、「サイト構築サービスの利用」の3つが主な方法となります。それでは、各方法の特徴を整理していきましょう。
フルスクラッチで(ゼロから)開発する
会員サイトをゼロから開発するフルスクラッチには、知識・技術が欠かせません。そのため、社内にIT部門を持たない企業の場合、サイト制作会社などに開発を依頼することになります。
ゼロから開発する方法なので会員サイトのデザインや機能の自由度は高い反面、コストも多くかかるという点に注意が必要です。大規模な会員サイトなどで採用されることの多い方法です。
ワードプレスなどのCMSを活用する
CMSとは「コンテンツ管理システム」のことであり、CMSを活用することでフルスクラッチよりもかんたんに会員サイトを構築できます。デザインテーマを使用すれば高品質な会員サイトを短時間で制作できる上に、機能も充実させられます。
ただし、デザインの自由度が制限されることもあるため、小・中規模の会員サイトを素早く制作したいという企業におすすめです。
サイト構築サービスを利用する
サイト構築サービスは、会員管理など様々な目的を持ったサイト制作をシステム上で行えるサービスです。データ量に応じた従量課金制なので、常に適正コストで会員サイトを運営できるメリットがあります。
また、ワードプレスなどのCMSと連携し、既存のサイトに会員管理機能などを実装することも可能です。
会員サイトを構築する流れとポイント
続いて、会員サイトを構築する際はどのような流れで進むのか、その際にはどのようなポイントを意識すべきかをご紹介します。しっかりとビジネスに貢献するような会員サイトを構築するためにも、大まかな流れとポイントを押さえておきましょう。
1. 準備フェーズ
このフェーズでは「要件定義」「外部設計」「内部設計」を主に行います。
要件定義 | 会員サイトに必要な機能をユーザー側、運営者側の視点からまとめる作業 |
外部設計 | ユーザーや運営者の目に触れる部分(フロントエンド)における、デザインなどの設計を行う |
内部設計 | ユーザーや運営者の目に触れない部分(バックエンド)における設計を行う |
「段取り八分」という言葉があるように、会員サイト構築における準備フェーズはとっても重要です。このフェーズで会員サイトのコンセプトやデザイン、機能面などについてじっくり検討することが良い会員サイト構築を実現します。
2. 開発フェーズ
準備フェーズで固まった要件定義や外部・内部設計をもとに、会員サイトのデザインを作成したり、コーディングを行っていきます。
会員サイトを全くのゼロから開発するのは難しく時間もかかるため、大半の場合はフレームワークを活用したり、開発ソフトを利用したりします。
例えば当社が提供する「SPIRAL®」は、必要なアプリケーションをローコードで開発でき、高速開発や高セキュリティを実現する開発ソフトです。
後述する「会員管理・会員サイト構築ソリューション」では、会員サイト構築に必要な機能をワンストップで提供できます。
3. 確認フェーズ
開発フェーズを経て構築された会員サイトは、最終的なテストに合格して公開に至ります。ただし、実際にテストを行うのは確認フェーズだけではありません。
開発フェーズにおいても、開発したプログラム単位に実施する「単体テスト」、トランザクション(1つの処理のまとまり)単位で実施する「結合テスト」を適宜行います。確認フェーズで大きな問題を生じさせないためにも、開発フェーズにおけるテスト実施が大切です。
会員サイトを運用するときの注意点
会員サイトが構築できたら、いよいよ公開・運用していくことになりますが、会員サイトを運用するにあたっては、注意点が主に3つありますのでそれぞれ解説していきます。
最新コンテンツを継続的に追加するなど、情報の更新が必要
会員サイトでは、サイトの更新が止まってしまうと既存会員が離れていってしまう原因になります。したがって、会員を継続してもらうためには、定期的な情報の更新と魅力的な最新コンテンツの継続的な追加が重要です。サイト公開前から、あらかじめ更新スケジュールを設定して、スケジュールに沿って最新のコンテンツを提供していきましょう。
ただし、魅力のあるコンテンツを提供し続けるのは容易ではなく、もし新規コンテンツのネタ不足に陥ってしまった場合には既存コンテンツの再利用や、ライター・クリエイターなど外部人材の活用も有効です。
顧客満足度向上の意識が必要
会員サイトの運用にあたっては、常に顧客満足度の向上を意識しましょう。サイト上で最新コンテンツを提供する一方で、会員の要望や不満を吸い上げる取り組みを実施することが大切です。具体的には、アンケート調査を実施することで会員の満足度を直接ヒアリングし、満足度向上を図るなどが挙げられます。
ただし、ユーザー側にメリットがないとアンケート協力者が増えないため、クーポン券や割引券などの特典を付けることでアンケートへの参加意欲を高める必要もあるでしょう。
セキュリティ対策が必要
会員サイトでは、会員の氏名・年齢・住所・メールアドレスなどの個人情報だけでなく、クレジットカードなどの決済情報も扱うことがあります。セキュリティが不十分だと情報漏えいによって、アカウントの不正利用や会員に金銭的な被害を与えてしまう恐れがあるため、高いレベルのセキュリティ対策が必要です。特に、オープンソースのCMSや無料のプラグインでは、脆弱性を狙ったサイバー攻撃を受けるリスクがあるので、アップデートをこまめに行う必要があります。
圧倒的な柔軟性とセキュリティで思い通りの会員向けサイト・サービスを構築するなら
当社のご提供する 「会員管理・会員サイト構築ソリューション」は、会員向けのサイトやサービスに必要となる要素をワンストップで提供するシステムです。
会員データ管理からマイページ作成・ログインなどの基本機能から、メール配信やアンケート作成、問い合わせ、フォーム作成、決済連携まで、会員管理・運営に必要な機能が充実。また、金融機関・官公庁でも採用されている高いセキュリティで会員の大切なデータを管理します。WordPressやMovableTypeを始めとした各種CMSや基幹システム等とのAPI連携も可能です。
ファンクラブやユーザーサポートサイト、学会・協会サイト、申請受付サイト、キャンペーン受付サイト、イベント受付管理、入居者サイトなど様々な業界・用途・シーンで延べ11,000以上のご利用実績がございます。
サービスの詳細については「会員管理・会員サイト構築ソリューション」のページをご覧いただくか、サービス導入をご検討中の方はこちらからぜひお問い合わせください。
まとめ
会員サイトを導入する際には、さまざまな会社の成功例をチェックして参考にしましょう。また、かんたんに会員サイトを導入したい方は、WordPressプラグインでかんたんに会員サイト化ができる「WP Member Login by SPIRAL」もおすすめです。