メール配信の記事
ARTICLEメールソフトのシェアはどうなってる?データから動向を知ろう
メールはビジネスにおける主要な連絡ツールのひとつとして利用されています。メールソフトの基礎知識やシェアを理解し、新規導入や入れ替えの検討材料にしてください。メール環境改善の参考にしてください。
メールソフトの基礎知識
メールソフトとは、メールの送受信をするためのソフトウェアのことを指します。Webメールとは違いアカウント設定などをした端末のみで、ソフトを利用できます。
メールソフトの機能や特徴
メールソフトには、主に以下のような機能があります。
- メールを送受信する
- HTMLメールを送受信する
- アドレス帳の管理
- メールを転送する機能
メールの送受信にはネットワーク環境が必要ですが、一度受信したメールはオフラインでも確認できます。
メールデータは端末に保存されるため、HDDの容量などを確認しておく必要があるでしょう。また、各種設定をした端末のみしか利用できないため、外出先で利用する場合は、端末ごと持ち運ばなければなりません。
Webメールとは
Webメールでは、メールのデータがサーバー上で管理されています。そのため、インターネット環境さえあれば、自分が持っているどの端末からもメールの送受信や閲覧が可能です。
例えば、会社のPCで顧客にメールを送信し、その返事を外出先でスマホからチェックするなどといった使い方もできます。その利便性から、最近はGmailなどのWebメールを使用する人が増えてきています。
メルマガ配信ソフトの基本について知りたい方は、「メールソフトは何を使ってる?基本を理解して使いこなそう」をご一読ください。
シェアなどメールソフトに関するデータ
アメリカのReturn Path社が発表した調査結果から、メールの閲覧環境やクライアントのシェア、デスクトップアプリのシェアなどを確認しましょう。これらを知ることで、導入や変更の参考にしてください。
メールの閲覧環境
2012年の調査では、『モバイルアプリ』が29%、『Webメール』が37%、『デスクトップアプリ』が34%を占めています。
2017年の調査では、『モバイルアプリ』が55%、『Webメール』が28%、『デスクトップアプリ』が16%です。
スマートフォンやその他タブレット端末の普及により、モバイルアプリによる閲覧が大幅に増加していることがうかがえます。
メールクライアントのシェア
2012年の調査では、『Gmail』が6%、『Outlook(Hotmail含む)』が29%、『Yahoo!メール』が37%、「その他」が28%という結果が出ています。
2017年の調査では、『Gmail』が59%、『Outlook(Hotmail含む)』が18%、『Yahoo!メール』が5%、『その他』が17%という結果です。
5年間の間にYahoo!メールのシェアが大幅に減少し、Gmailがシェアを大きく伸ばしていることがわかります。
しかし、この調査では日本が含まれていない点に注意が必要です。ポータルサイトとしてYahoo!JAPANを利用している人の多い日本では、Yahoo!メールの利用率はこれよりも高いことが予想されます。
デスクトップアプリのシェア
2012年の調査では『Apple Mail』が29%、『Outlook』が68%、『Thunderbird』が3%でした。
2017年の調査では『Apple Mail』が50%、『Outlook』が41%、『Thunderbird』が3%という結果が出ています。
デスクトップアプリにおいては、Apple MailとOutlookが大きなシェアを占めていることがわかるでしょう。
メールに関する市場データを知ろう
一般社団法人日本ビジネスメール協会が調査した「ビジネスメール実態調査2018」というデータがあります。この調査から、メールの平均確認頻度やビジネスメールの送受信数平均などを確認していきましょう。
平均確認頻度
業務メールを確認する平均頻度は『1日に10回以上』が43.74%です。次いで、『1日に4~9回』が30.68%、『1日に2~3回』が20.88%、『1日に1回』が2.67%という結果が出ています。
約半数が1日に10回以上メールを確認していることから、ビジネスにおいてメールは主要な連絡ツールの1つであることがわかるでしょう。
ビジネスメールの送受信数平均
仕事における1日のメール送受信数の平均は、送信は『11.59通』、受信は『34.30通』という結果が出ています。
ここ数年で受信数は少しずつ減少しており、これはフィルタリング機能の発達によって、スパムメールなどが排除された結果かもしれません。また、仕事において高いポストに属する人ほど、送受信数が多い傾向にあります。
返信時間や作成時間
送ったメールの返信がこないときに遅いと感じる時間は、次のとおりです。
『5分以内』から『1日(24時間)以内』までの各時間の回答数を合計すると、回答数の7割を超えます。つまり、ほとんどの人が、1日以内に返信が欲しいと考えているようです。
メール1通の作成にかかる平均時間は、『1分』が3.77%、『2分』が6.72%、『3分』が20.64%、『4分』が1.89%、『5分』が36.92%という結果が出ています。全体の平均時間は約6分です。中には、作成に10分以上かかっているケースもあります。
1日の送信数にもよりますが、非常に多くの時間をメールに費やしていることがわかるでしょう。雛形を決める、メール配信サービスを利用するなどして、手間を減らすことで効率を上げる対策が有効です。
まとめ
メールソフトを導入や変更によって、作業効率を上げたり、利用者のストレスを軽減したりすることができます。調査データからは、社内でも外出先でもメールチェックができる、Webメールの利用が大幅に増えていることがわかりました。
現代では、メールがビジネスにおける主要な連絡ツールと言えるため、真剣に向き合うべき課題の1つと言えるでしょう。
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