HTMLメールの送信方法は？Gmailなど各メーラー別に解説

HTMLメールを活用することは、マーケティングに非常に有効な手段です。テキストメールに比べると少々面倒に感じるかもしれませんが、最低限の知識を覚えてしまえばそこまで難解なものではありません。HTMLメールの送信方法を解説します。

HTMLメール送信時の注意点

HTMLメールは、実は互換性の端末がまだまだ多く、何も考えずに作成すると、受信者によっては、デザインが崩れているといった問題点が発生する場合があります。

そうならないために送信時に気を付けることと、その対策について見ていきましょう。

構造をテーブルレイアウトで組む

HTMLメールのレイアウトを組む場合、『テーブルレイアウト』と『フルCSSレイアウト』の2種類があります。

テーブルレイアウトとは、表を作成するためのtableというタグを利用してレイアウトを作成する方法です。フルCSSレイアウトは、自分で1からすべてのレイアウトを作っていくという方法になります。

現代のWeb制作ではフルCSSレイアウトが主流ですが、実は、HTMLメールにおいてはテーブルレイアウトが主に利用されています。その理由は、HTMLメールの受信環境によっては、フルCSSレイアウトに対応していないことが多いからです。

フルCSSレイアウトでメールを作成すると、うまく表示されないことがあります。せっかく作ったメールもうまく表示がされていなければ意味がありません。

リスクを回避するためにも、HTMLメールにおいてはテーブルレイアウトで構造を作り、CSSで装飾をするという方法が良いでしょう。

CSSはインラインスタイルで記述する

CSSで装飾する方法はいくつかありますが、HTMLメールに適しているのは『インラインスタイル』です。これはタグの中に直接ソースコードを入力する方法です。

これ以外にも『内部スタイルシート』や『外部スタイルシート』といったやり方がありますが、メーラーの種類によってはうまく反映されないことがあるので避けたほうが良いでしょう。

HTMLメール送信時のポイントについては、「HTMLメールの送信テスト方法は？作成時のポイントとともに紹介」をご一読ください。

各種メーラーでの送信方法

HTMLメールを送信する方法は、各種メーラによって異なります。ここでは現在主に使われているGmail・Outlook・Mac・Thunderbirdでの送信方法を見ていきましょう。

【Gmail】

Gmailにはリッチテキストモードとプレーンテキストモードがあり、HTMLメールを送信したい場合はリッチテキストモードを使う必要があります。

デフォルト設定ではリッチテキストモードになっているのですが、なにかの拍子に切り替わっている可能性もあるので、確認しておきましょう。リッチテキストモードに切り替える方法は以下の通りです。

1. 新規メール作成画面を開く
2. 右下の『⋮』アイコンを選択する
3. 『プレーンテキストモード』にチェックが入っていれば外す

あとは書式を設定するなどして、HTMLメールを作成すれば送信できます。

【Outlook】

OutlookでHTMLメールを送信する場合は、以下の手順です。

1. 『オプション』の中の『次の形式でメッセージを作成する』から『HTML形式』を選ぶ
2. テンプレートのフォルダを開き、準備していたHTMLファイルを追加する
3. 『オプション』の中の『メール』を選択し、『ひな形およびフォント』から先ほど追加したHTMLファイルを選択する
4. 利用したいひな形があれば選択し『OK』をクリックする

【Mac】

MacでHTMLメールを送信する場合は、『Mail.appで作成する方法』と『テンプレートを使って作成する方法』の2種類があります。

Mail.appとはMacに標準で装備されているメールアプリケーションのことです。まずはこのアプリでHTMLメールを作成する方法をご紹介します。

1. Mail.appの『環境設定』を開く
2. 『作成』タブをクリックし、メッセージのフォーマットをリッチテキスト形式に切り替える
3. 返信レイアウトから返信する際のフォーマットを指定する

テンプレートを使ってHTMLメールを作成して送信する方法は、以下の手順です。

1. 『新規メッセージ』をクリックし、右上にある『ひな形を表示』を選択する
2. テンプレートが表示されるので、お好みのものを選択する
3. デフォルトで記入されている英文をクリックして編集する
4. デフォルトで入っている画像に、指定したい画像をドラッグ&ドロップして切り替える

【Thunderbird】

Thunderbirdを使ってメールを送信する場合は、以下のような手順で行います。

1. Thunderbirdを立ち上げ、最初の画面の『このアカウントの設定を表示する』を選択する
2. 『HTML形式でメッセージを編集する』のチェックボックスにチェックを入れる
3. 左上の『作成』をクリックし、新規メール作成画面を開く
4. 『挿入』をクリックし、『HTML』を選択する
5. 準備していたHTMLをコピペするか、直接記述して『挿入』をクリックする
6. 『オプション』にある『送信形式』をクリックし、形式を選択して送信する

HTMLメールの各メーラーでのテスト方法については、「HTMLメール送信の注意点は？各メーラーでのテスト方法を紹介」をご一読ください。

メール配信サービスで送信

HTMLメールを自作し、送信する際にはHTMLやCSSを使った編集作業が必要です。こういった専門知識を持ち合わせていない場合は、メール配信サービスを利用すると良いでしょう。

メール配信サービスを利用する、さまざまなメリットと特徴についてご紹介します。

１．コーディングなど専門知識が不要

コーディングとは簡単に言えば「コンピューターにして欲しい要求を、コンピューターにも理解できる言葉（プログラミング言語）に置き換える作業」です。

日本人が日本語で話すと同じく、コンピューターに指示通りのことをしてもらうには、コンピューターにもわかる言葉（プログラミング言語）に置き換えなければなりません。

メール配信サービスを利用すれば、コーディングをはじめとしたプログラミングの専門的な知識がなくても、HTMLメールを簡単に作成することができます。

２．メール送信後の効果測定が容易

メール配信サービスを活用すると、送信したあとで、受信箱にきちんとメールが届いたかの『到達率』や、メールをきちんと読まれたかどうかの『開封率』を測定してくれます。

これによってユーザーが開封しやすいタイトルを試行錯誤したり、無駄なメールリストを削除したりといったことが可能です。

アンケート機能なども提供されていることがあるので、より価値のあるメール配信を行えるようになります。

HTMLメールの送信方法やツールについては、「HTMLメールの作成方法とツールの機能を紹介！効率的なメルマガ運用を」をご一読ください。

まとめ

HTMLメールを駆使できるようになれば、メールのデザインを洗練できる上に、ユーザーがどのようなリアクションをメールに対して行ったかといった、効果測定を用いたメールの調査が行えるようになります。

専門知識を習得するまでに時間がかかるという理由で敬遠していた人もいるかもしれませんが、メール配信サービスを活用すればそのような問題は解決することが可能です。

現在テキストメールのみを利用している方はHTMLメールの利用を検討してみると良いでしょう。

また、メール配信から運営・分析まで全てをワンストップで効率化していきたい方には弊社のメール配信サービス「SPIRAL®」もおすすめです。問い合わせ・資料請求は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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