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ARTICLELINEビジネスコネクトの料金は?メリットや利用方法とともに紹介
LINEビジネスコネクトは、企業アカウントと提携することで、LINEユーザーに対して魅力的なソリューションを提供できるシステムです。LINEビジネスコネクトを使用する際の料金やメリット、利用方法を詳しく見ていきましょう。
LINEビジネスコネクトとは
LINEビジネスコネクトは、LINEの外部のデータやシステムを利用することで、よりLINEにおけるマーケティング施策を有効にするためのAPIです。
ビジネスコネクトのアカウントや機能といった、基本的な概要をまずは確認していきましょう。
また、2019年春にLINE公式アカウントの統合によってLINEビジネスコネクトの仕様が大きく変わりますので、それについても解説します。
LINEビジネスコネクトのアカウント
LINEビジネスコネクトが利用できるアカウントは、これまで限られていました。しかし、2019年春にLINEビジネス公式アカウントが統合されることによって、無料のプランであってもLINEビジネスコネクトの機能が利用できるようになりました。
LINEビジネスコネクトの機能はそのまま、無料で利用できるようになったので、APIとはどういうものかをお試しで運用することも可能です。
LINEビジネスコネクトの機能
LINEをビジネスで利用する場合、問題になるのがユーザー1人ひとりへの丁寧なサポートです。
ビジネスで利用する以上、中には数百人、数千人に対するサポートをするため、1日に何百件という問い合わせに対応しなければならないケースが出てくるでしょう。そんなときに、LINEビジネスコネクトは役立ちます。
AIを用いて、問い合わせへの対応をある程度自動化したり、ユーザー情報をデータベースに自動登録して必要なときに引き出したりすることが可能です。これによってユーザーが多くても丁寧な対応ができます。
LINEビジネスコネクトのオプション化
LINEビジネスコネクトのは、2019年春の統合後は、LINE公式アカウントのオプションとして利用できるようになることが決定しています。
以前から存在していた『Messaging API』という機能と統合され、個別のユーザーに対してより手厚いサポートをするためのシステムとして、LINE公式アカウントのどのプランでも利用できるようになりました。
Messaging APIのほかにも2つのAPIがオプションとして利用できるようになりましたので、それについては次の項目で詳しく解説します。
統合後のAPIオプションの種類
Messaging APIと共にオプション化されたAPIは次の2つになります。
1つ目は『LINE Chat API』です。これは主にLINEのトーク機能に関して活用します。ユーザーからの問い合わせに、AIを利用して自動的に応答する、有人サポート時のユーザーデータのピックアップなどが可能です。
もう1つは『LINE Call API』と呼ばれるシステムです。これは、LINEの無料通話に誘導や、音声自動システムでLINEメッセージを送るといった機能があります。
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LINEビジネスコネクトのメリット
LINEビジネスコネクトを使うと、企業側はどのようなビジネスシーンでメリットを得られるのでしょうか? LINEビジネスコネクトの代表的なメリットをいくつかまとめてみました。
1to1コミュニケーション
顧客1人ひとりとのコミュニケーション面で大きなメリットがあるのは先に触れましたが、もう少し掘り下げて見ていきましょう。
LINEビジネスコネクトは、友だち登録をしているLINEユーザーの情報を個別管理できます。年齢や性別、連絡先といった基本情報だけでなく、クーポンの開封率や過去の問い合わせ内容といった細かいデータまでを保管できるのです。
会社のデータベースと合わせて、どのような商品やサービスを好むのかといったことが判別できれば、効果の高いマーケティングメッセージが送れるでしょう。
1人ひとりのサポートだけでなく、個人の趣味や嗜好に合わせソリューションの提供をできるのが、大きなメリットと言えます。
ユーザビリティ向上
LINEのメッセージでおすすめのサービスを紹介して、ユーザーが買ってみようと思ったとします。そこからまた別のショッピングサイトに訪れてまた別の会員サービスにログインする…では不便です。せっかくの購買意欲が薄れてしまうかもしれません。
ユーザーがサービスを利用する上で、成約までのクリック数を減らすというのはとても重要なポイントです。APIを利用すれば、サービスへの自動ログインや、サービス登録の手続きをLINE上の操作のみで完結させるといったことが可能になります。
APIを使ってユーザビリティを向上させることで、サービスの利用率もぐんとアップすることが期待できるでしょう。
ID連携
ビジネスコネクトを利用すれば、LINE IDと企業で提供しているサービス会員のIDなどを連携させられます。
例えば、LINEへのログインで企業が提供しているサービスが利用できる、ポイントカードや会員証の発行の手間が省けるといったものです。
ユーザーにとって手間がかかる部分を省略できるようにもなるので、他サービスへの登録率向上が期待できるでしょう。
LINEビジネスコネクトでできること。メリットや活用シーンを紹介
LINEビジネスコネクトの利用方法
APIを利用したシステムやデータベースの構築は、プログラムについてまったく知識がない人には少々難しいと言われています。
そのような場合でのLINEビジネスコネクトの利用方法について解説します。
認定代理店に相談
LINE株式会社が認定する開発パートナー企業(認定代理店)に、導入方法やノウハウについて相談するという方法があります。
認定代理店では、LINEビジネスコネクトに利用できるシステムやソフトウェアの開発をしていて、APIの利用に際して専門的な助言を受けることが可能です。
認定代理店は複数あり、それぞれ得意とする分野が違うため、自社のビジネスモデルとLINEビジネスコネクトの利用方法を検討した上で、相談先を選ぶと良いでしょう。
自社開発も可能
APIについて一定の理解がある場合、自社でシステムを開発することも可能です。外部委託費用はかかりませんし、カスタマイズのしやすさ、トラブルがあった場合に迅速に対応できるというメリットもあります。
しかし、今後の運営や管理、メンテナンスなども自社リソースで完結させなければなりません。そのため、完全に自社で行うよりも外部の相談先を持っておくと、技術的なトラブルが発生した際に対応が楽になるでしょう。
LINEビジネスコネクト活用事例
LINEのビジネスコネクトが、実際のビジネスの場でどのように活用されているかをご紹介します。
カスタマーサポート
商品やサービスを提供している店舗や企業はもちろん、ECサイトやWeb会員、運送業における事前・事後の問い合わせでも、LINEビジネスコネクトは活躍しています。
大手運送会社では、配達や集荷における時間指定、商品在庫の確認といった問い合わせに利用されているようです。LINEのトーク機能だけで完結でき、ユーザーと配送事業者両方にとってやりとりがしやすくなりました。
トーク機能をAPIでカスタマイズすることで利便性を高め、サポートをLINE上で完結させられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
コンシェルジュ
まるでコンシェルジュのように、1人ひとりの要望に合わせた案内をすることが可能です。顧客の興味を喚起するような情報をダイレクトに送るので、いつでも興味を惹きつけておけるようになりました。
大手のアパレルオンラインショップでは、1人ひとりにコミットしたお得な情報を送る工夫をしているようです。こうすることで、特別感の演出やニーズに応えられ、結果顧客はショップを利用し続けることになります。
イベントなどの手続き
美術館や演劇、企業のセミナーや展示会といったイベントでも、LINEビジネスコネクトは活用されています。
空席の問い合わせがあったときに、空席の確認もデータベースとの照会でスムーズにできますし、トーク機能を使った予約手続きの完結も可能です。顧客を待たせることなくスムーズに手続きができるのは、大きなメリットと言えます。
LINEビジネスコネクトの料金について
LINEビジネスコネクトは、2019年春の統合によって、それまでと料金体系も大きく変わることが発表されています。
どのように変わるのか、具体的な料金プランについて次の項で見ていきましょう。
新プランの料金体系
LINEビジネスコネクトはMessaging APIとして生まれ変わり、LINE公式アカウントのオプションになります。そのため、ここではLINE公式アカウントの利用プランについて見ていきましょう。
プランは『フリープラン』『ライトプラン』『スタンダードプラン』の3種があり、内容は次の通りです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|---|
月額 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可能 | 5円 | 3円まで |
無料メッセージ数は、その月にLINEユーザーに対して送れるメッセージ数を示しています。フリープランの場合は月額こそ発生しませんが、1,000通を越える送信は不可能で、それ以上に利用する場合はライトプランにグレードアップが必要です。
LINEビジネスコネクトはオプション化するため、どのプランでも利用できます。
まとめ
LINEビジネスコネクトは、LINEにおけるユーザビリティを向上させ、ひいてはマーケティング効果の向上に大きく貢献できる可能性を秘めています。
2019年春からLINE公式アカウントの統合に伴ってオプション化されるため、今までよりも手軽に利用できるでしょう。しかしながら、導入にはある程度知識が必要なため、パートナー企業を頼った方が無難かもしれません。
LINEによるカスタマーサポートを充実させるために、LINEビジネスコネクトを利用してはいかがでしょうか?
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