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ARTICLE採用サイトのエントリーフォームの作り方、ツール、ポイントを解説
採用活動において、今やオンラインでのエントリーが一般的なものになりつつあります。そこで求職者のエントリーを左右するのがエントリーフォームです。今回は採用サイトにおけるエントリーフォームの作成方法やおすすめのツール、作成のポイントについて解説します。
目次
エントリーフォームとは?
エントリーフォームとは、Webサイトで商品を購入したり、お問い合わせをしたりする際に名前や住所などの個人情報を入力する画面のことです。エントリーフォームにはユーザーにとっては簡単に情報を入力できる、受け手側にとっては必要な情報を漏れなく獲得できるというメリットがあります。
採用サイトでエントリーフォームが大切な理由
採用活動において、Web上でのエントリーを受け付けている企業も多いでしょう。採用サイトに設置するエントリーフォームは求職者の情報を獲得するという意味で重要な役割を持っています。ただ、エントリーフォームの形式やデザインによって求職者から応募してもらえるかどうかが大きく左右されるため、どのようなエントリーフォームを設置するかがとても大切です。
エントリーフォームを作成する手段
エントリーフォームを作成する手段はいくつかあり、コーディング、Wordpress、フォームツールを使って作成する方法があります。それぞれ強みがあるので自社に合った手段を選ぶようにしましょう。
コーディング
自社サイトのデザインに合わせたり、複雑なエントリーフォームを作成したい場合は、HTMLやCSS、PHPでコーディングする方法がおすすめです。
プログラミングの知識が必要にはなりますが、社内に対応できる人材がいる場合は細かいところまでこだわったエントリーフォームを作成することができるでしょう。
ただし、個人情報の管理などセキュリティ面の機能も実装しなければならないため、コストと時間がかかるためスケジュールはしっかり立てておく必要があります。
WordPress
WordPressでWebサイトを構築している場合、WordPressのプラグインを使用してエントリーフォームを作成することができます。
代表的なものは「Contact Form 7」、「MW WP Form」などです。
管理画面からインストールするだけで利用でき、費用もかからず、簡単にエントリーフォームを作成することができます。
WordPressのプラグインを使う方法は手軽さが魅力ですが、自社サイトのデザインに合わせたい場合はCSSによるカスタマイズが必要になってきます。また、セキュリティ面の機能を実装する場合は他のプラグインが必要です。
フォームツール
フォームツールは、エントリーフォームなど様々なフォームをプログラミングの知識がなくても、簡単に作成できるツールです。
ツールによって様々なデザインやテンプレートが用意されているものもあり、自社サイトのイメージに合ったエントリーフォームの作成が可能です。
また、データの集計、管理機能やセキュリティ機能も備わっているツールもあります。
デザイン性の高いエントリーフォームを簡単に、短時間で作成したい場合はフォームツールを使う方法がおすすめです。
フォームツールを選ぶときのポイント
フォームツールには多くの種類があります。
どのツールを使えば自社の求めるエントリーフォームが作成できるのか、欲しい機能が備わっているか比較検討する必要があるでしょう。
ここでは採用サイトに設置するエントリーフォームを作成する際に重視したいポイントを紹介します。
ファイル添付できるか
採用サイトでのエントリーフォームは、履歴書や職務経歴書といった書類を添付してもらう必要があるため、ファイル添付機能はとくに重視したい機能です。
ファイル添付ができない場合、エントリーフォームでの入力とは別に、メールや郵送で書類を送付してもらうことになってしまうため、応募者も企業も手間が増えます。
契約プランによってファイル添付機能の有無、アップロード可能なファイルサイズが異なる場合があるので、契約プランごとの機能をしっかりと確認しましょう。
通知機能があるか
エントリーフォームからの応募があった際に通知してくれる機能が備わっていると、社内での効率的な情報共有が可能です。
通知方法はツールによって様々で、メールの他、SlackやChatworkなどのチャットツールに通知してくれるものもあります。
自社に合った通知方法に対応しているツールを選びましょう。
自動返信メールが設定できるか
エントリーフォームからの応募が完了した際、自動返信メールを送信できる機能です。
自動返信メールの機能があると、応募者は無事にエントリーできたことがすぐにわかるので安心することができます。企業側にとっても、手動でメールを送信する必要がないので業務効率化につながります。
自動返信メールには、企業側から返信する日程の目安や、今後の流れ等を記載しておくと分かりやすくて良いでしょう。
ステータス管理ができるか
エントリーフォームからエントリーした応募者が、どの選考段階にいるのかをツール上で見える化できる機能です。
社内での情報共有はもちろんのこと、連絡漏れやミスを防ぐためにもステータス管理機能があった方が便利です。
フォームデザインのカスタマイズが可能か
応募者が入力しやすい、途中で離脱しないエントリーフォームを作成できるかどうかは重要なポイントです。
自社サイトのデザインに合わせたり、作成したいイメージに合ったエントリーフォームの作成が可能なツールを選びましょう。
無料でエントリーフォームを作成できるツール9選
無料でエントリーフォームを作成できるツールを紹介します。
formrun
formrunは40種類以上のテンプレートからデザインを選び、テキストを入力するだけで簡単にフォームが作成できます。通知機能ではメールの他に複数のチャットツールに通知が可能です。
有料プランのみステータス管理も可能で、選考状況がひと目でわかります。必須項目や項目毎に求められる入力値が合っているかを瞬時に判定するリアルタイムバリデーションや、郵便番号を入力すると住所を自動的に補完入力する機能によって応募者にとって満足度の高いフォームを設置することができます。
料金プラン | ・FREE:0円 ・BEGINNER:3,880円/月 ・STARTER:12,980円/月 ・PROFESSIONAL:25,800円/月 ※FREE以外のプランは14日間の無料トライアルあり |
ファイル添付機能 | ○ ※無料プランの保存容量100MBまで |
自動返信メール | ○ ※有料プランのみ |
通知機能 | メール Slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE WORKS ※有料プランのみ |
ステータス管理 | ○ |
formzu
formzuはメールフォームに特化したフォームツールです。しっかりと作り込まれたテンプレートを選んで、詳細項目を編集するだけで使用できます。メールアドレスを非公開で、エントリー情報を受け取ることができるため、多くの企業の採用活動で使用されています。フリープランでもパスワード認証、reCAPTCHA認証、SSL通信を利用でき、セキュリティ面でも安心できます。
料金プラン | ・フリー:0円 ・パーソナル:17.3円/日 ・ビジネス:32.9円/日 ・プロフェショナル:84.9円/日 |
ファイル添付機能 | ○ ※無料プランは1ファイル2MBまで |
自動返信メール | ○ ※無料プランは500文字まで |
通知機能 | メール Slack、Chatwork、Microsoft Teams ※ビジネス、プロフェッショナルのみ |
ステータス管理 | × |
FormOK
FormOKはすべての料金プランでフォーム作成数が無制限が魅力のフォームツールです。ドラッグ&ドロップ操作で簡単にフォームが作成できます。有料プランでは大容量ファイルの添付も可能です。フォームの入力途中で保存できる「書き掛け途中保存機能」があり、保存時と異なるデバイスからの入力再開も可能です。また、プランに関わらずサポートデスクが利用できるので安心です。
料金プラン | ・フリー:0円 ・ライト:3,500円/月 ・スタンダード:7,200円/月 |
ファイル添付機能 | ○ ※無料プランの保存容量100MBまで |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | ○ |
FormMailer
FormMailerはフォームを設置するページ全体をデザインできるため、一つの採用ページを作成することが可能です。独自のドメインを利用できるので、自社のサイトを最初から作成する場合や、リニューアルしたい場合はとくに便利に使うことができます。
スマートフォンからの編集操作も可能です。回答の推移を分析、データのCSVダウンロードも可能です。個人から大企業、教育機関、官公庁など幅広く利用されています。
料金プラン | ・Free:0円 ・Pro:1,375円/月 ・Business:6,875円~/3ヶ月 ※12ヶ月の場合、月換算で約2,063円 |
ファイル添付機能 | ○ ※有料プランのみ |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | × |
Tayori
Tayoriは、情報を整理して業務の非効率を解消することに焦点をおいて作られたツールです。応募者の情報管理がしやすく、ステータス管理も可能です。フォーム自体はテンプレートを選んで、項目を入力するだけの簡単操作で作成することができます。フォームツールには珍しいFAQ機能が備わっており、マニュアルや内定者向けの資料作成をする際にも便利です。
料金プラン | ・フリー:0円 ・スターター:3,400円/月 ・プロフェッショナル:7,400円/月 ※フリー以外のプランは14日間の無料トライアルあり |
ファイル添付機能 | ○ ※有料プランのみ |
自動返信メール | ○ ※有料プランのみ |
通知機能 | メール Slack ※プロフェッショナルのみ |
ステータス管理 | ○ |
SELECT TYPE
SELECT TYPEはさまざまな用途に応じた170種類以上のテンプレートが豊富に用意されています。フォームの設置だけでなく、Webサイトの作成や予約システムの運営を行うことができ、採用イベントでの利用も可能です。多言語に対応していて、英語や中国語の言語テンプレートがあります。
料金プラン | ・フリー:0円 ・ベーシック:1,500円/月 ・プロフェッショナル:3,000円/月 ・プレミアム:10,000円/月 |
ファイル添付機能 | ○ ※有料プランのみ |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | ○ |
SECURE FORM
SECURE FORMではサンプルが用意されており、デザインを選ぶだけでフォームを作成することができます。標準でSSL暗号化通信に対応しているため、応募者の個人情報を扱うエントリーフォームでも安心して利用できます。ビジネスプランでもリーズナブルな価格設定も魅力の一つです。
料金プラン | ・フリー:0円 ・ベーシック:899円/月 ・ビジネス:1,799円/月 |
ファイル添付機能 | ○ ※有料プランのみ |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | × |
Zoho Forms
Zoho Formsは直感的にフォームを作成できるほか、フォントや背景、枠線など細部までこだわったフォームを作成できる点が魅力です。データの表示形式のカスタマイズもできるため、必要なデータを見やすく管理することができます。また、自社サイトのドメインの利用が可能です。
料金プラン | 無料プラン:0円 ベーシック:960円/月 スタンダード:2,400円/月 プロフェッショナル:4,800円/月 プレミアム:9,600円/月 |
ファイル添付機能 | ○ ※有料プランのみ |
自動返信メール | ○ ※有料プランのみ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | × |
Googleフォーム
GoogleフォームはGoogleアカウントを持っていれば誰でも無料で利用することができます。シンプルで使いやすいフォームが簡単に作成できます。
料金プラン | Googleアカウントを持っていれば無料 ※Google Workspaceは別途料金プランあり |
ファイル添付機能 | ○ |
自動返信メール | ○ ※Googleアカウントを持っている場合のみ |
通知機能 | × |
ステータス管理 | × |
有料でエントリーフォームを作成できるツール2選
ここでは有料でエントリーフォームを作成できるツールを紹介します。
Qubo REQUEST
Qubo REQUESTは直感的なドラッグ&ドロップ操作でフォーム作成が可能です。採用のエントリーフォームのほか、様々な用途のテンプレートが用意されているため、必要なフォームをすぐに作成できます。英語、中国語、韓国語に対応しています。作成したすべてのフォームがレスポンシブWebデザインを採用していて、スマートフォンにも対応しています。住所自動入力機能や入力ステップの明示などユーザーの円滑な入力をサポートする機能も充実しています。
料金プラン | ・BASIC:2,500円/月 ・PRO:3,999円/月 ・BUSINESS:6,499円/月 ※年間一括払いのプランあり ※14日間の無料体験版あり |
ファイル添付機能 | ○ ※PRO、BUSINESSのみ |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | メール |
ステータス管理 | × |
SPIRAL®
SPIRAL®は「誰もが、必要なときに、手軽にかつ安全に使うことができるプラットフォーム」としてWebサイトの運用に必要な機能を揃えています。プログラミングの知識がなくてもかんたんなマウス操作でフォーム、Webサイトの作成が可能です。HTML、CSS、JavaScript、PHPによるコーディングもできるため、思い通りのフォームを柔軟に作成できます。
料金プラン | ・50,000円/月〜 ※初期費用:100000円 |
ファイル添付機能 | ○ |
自動返信メール | ○ |
通知機能 | ○ |
ステータス管理 | ○ |
採用サイトのエントリーフォームを作成する際のポイント
エントリーフォームは応募者にとって入力しやすいものであることが大切です。
せっかく採用サイトにエントリーフォームを設置しても、入力方法がわかりにくかったり、入力が面倒だと思われてしまったりすると、入力を途中でやめてしまい、エントリーそのものを諦めてしまう場合があります。
ここではエントリーフォームに最後まで入力してもらうために、エントリーフォームを作成する際に気をつけたいポイントを解説します。
入力項目は必要最小限にする
入力項目が多いと最初から入力が億劫になってしまうので、入力項目は必要最小限にします。たとえば、電話番号と携帯電話番号といった似たような項目については一つにまとめたり、住所は郵便番号を入力すると自動入力されるなど、です。
また、設問によってチェックボックスやラジオボタンなどを使って入力の手間を減らすのも良いでしょう。
必須項目を明確にする
必須項目を明確にすることで、入力漏れやミスを防ぐことができます。できる限り多くの情報を得るために任意項目を設置しがちですが、入力の手間が増えてしまいます。優先度の低い任意項目は減らしましょう。
確認画面を設置する
エントリーフォームの入力後、入力漏れはもちろんんこと、誤字脱字がないか確認できるよう、確認画面を設置しましょう。応募者の心理的にも安心ですし、企業側としても抜け漏れのない内容を受信できるので双方にメリットがあります。
ファイル添付機能を設定する
エントリーフォームにファイル添付機能を設定すると、履歴書や職務経歴書といった書類をWeb上で提出してもらうことができます。その際、ファイルの形式やアップロード可能なサイズを指定しておくとより親切です。
自動返信メールを設定する
エントリーフォームから正常にエントリーが完了したことを応募者に通知するために、自動返信メールを設定しておきましょう。また、自動返信メールには、担当者から返信する日程の目安や今後の選考スケジュール等を記載しておくとよりわかりやすく、応募者に安心感を与えることができるでしょう。
記入例を表示する
エントリーフォームに入力する際、書き方がわからないと応募者は入力を諦めてしまう可能性があります。そうならないためにも、入力項目の近くに記入例を表示しましょう。
細かいところでいうと、電話番号を入力するときにハイフンは必要なのか、生年月日の記入方法などです。
視覚的に記入方法を理解することができると応募者はストレスを感じることなく入力することができます。また、丁寧で親切な印象を与えることができるでしょう。
申請や応募受付の電子化・システム化ならWebフォーム作成システム「SPIRAL®」
当社のご提供する 「Webフォーム作成システムSPIRAL®」は、かんたん操作で自由自在にフォーム作成が行える定額制のWebフォーム作成システムです。 申請や応募の受付だけでなく、その後のステータス管理や応募者用マイページ作成など、受付から管理までをWebシステム化することができます。
受付フォームは画像やPDFなどのアップロードにも対応。拡張子指定や容量制限、入力制限もできるので、自社の要件にあったフォームを構築することができます。また、デザインはテンプレートからの選択の他、HTML、CSS、JavaScriptを利用してカスタマイズも可能です。
申請者用・管理者様にそれぞれマイページを作成し、ステータス管理や申請内容の情報変更をWeb上で行うこともできます。
書類申請、出願・公募受付、補助金・助成金申請、契約加入・更新受付、キャンペーン受付、問い合わせ受付など様々な業界・用途・シーンで延べ11,000社以上のご利用実績がございます。
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まとめ
採用サイトにおけるエントリーフォームは応募者のエントリーに大きく影響を与えるため、応募者にとって入力しやすく、企業側にとっては必要な情報を漏れなく獲得できるエントリーフォームを設置することが大切です。
エントリーフォームの作成方法はいくつかあるため、自社に合った方法で作成しましょう。
フォームツールを使用する方法は、プログラミングの知識がなくても簡単に、短時間でフォームを作成できます。ツールによって様々なデザインやテンプレートが用意されているので自社サイトに合ったエントリーフォームの作成が可能です。
フォームツールを選ぶ際には、添付ファイル機能、自動返信メール機能といった採用に必要な機能が備わっているツールを選びましょう。
また応募者がストレスなく最後まで入力完了できるよう、ポイントを押さえてエントリーフォームを作成しましょう。